210日目 , 8th August 2009 Fussen , Germany
早朝、夜行列車から小さな駅に降り立つ。
外に出ると、すぅ〜っと鼻から森のにおいが入ってくる。
針葉樹のにおい、土のにおい、きれいな空気のにおい。
凛とした空気の中、体が浄化されていくようだ。
においがそう思わせてくれる。
そう、ここはイタリアではなく、ドイツの名も知らない町。
眠たい目をこすりながら、疲れた体を引きずって、各駅停車の列車に乗り換えた。
4人がけのテーブル付の客席の向かい側にバックパックをおろして、バックパックと向かい合う形で腰を下ろす。
朝の列車の乗客はほとんどいない。
車窓には、家畜の牛と黄緑色のきれいな芝生、その奥に広がる深い緑の針葉樹林が広がっている。
時たま、ドイツ独特の木組みをしたかわいらしい家がぽつぽつと通り過ぎていく。
ちょうど「世界の車窓から」のような風景が続く。
ふたりで鼻歌まじりにあのテーマ曲を歌ってみたりする。
なんか楽しい。
ぼんやり景色を眺めているとじんわりとドイツの自然が心に染み込んでいくようだ。
穏やかで優しい気分になる。
ここに住みたいな〜と当たり前のことのように思った。
そんな列車での旅の終着駅がフッセンだ。
いつもながら宿を予約していない僕らは、小一時間探し回ってなんとかユースホステルに落ち着いた。
前に旅していたときに
「ドイツのユースホステルはいい。朝食にハムとサラダがでるんだよ」
とよく耳にしていたので、いつもスーパーで食材を買ってサンドイッチを作っているけど、今回は奮発して朝・夕食も付けることにした。
このユースは建物に木をふんだんに使っていて、大きなガラス窓から差し込む光で、とても明るくて心地いい。
夕食を楽しみにしながら、テラスでのんびりする。
自分たちの部屋に行くと、なぜかドイツ人のチャリダーのおっちゃんだらけだった。
みんなユースに慣れている感じで、きさくに英語で話しかけてくれた。
自分の父親の年齢でもみんな英語がしゃべれるんだと感心、そして、おっちゃんの筋肉ムキムキ具合にもっと感心する。
もっと鍛えんなあかんな〜。
天井の高い大きなダイニングルームで、待ちに待った夕食の時間。
噂どうりの豪華さで、サラダはなんと食べ放題!
メインディッシュはドイツだけにやはりハンバーグ、それにスープ、ライスがついて4ユーロ!
ありがとう、ドイツ。
ありがとう、ユースホステル。
たんまりいつもの栄養不足を補給する。
朝食でも、食べ放題のハムを10切れ以上たいらげた。
ユースの食事で元気いっぱいの僕らが向かった先は、ノイシュバンシュタイン城。
ここは、ディズニーランドのシンデレラ城のモチーフになったお城。
小高い山の頂上にたつそれは、気高く気品に満ち溢れていた。
灰色のがっしり組まれた城壁に囲まれて尖塔が何本か立っていてその中心部にはひと際高い西洋の教会のような主殿がある。
城壁をぐるりと回るように城への道を進んでいくと、頭上に尖塔が現れたり、木々で覆われた道から突如、視界がひらけて遠く向こう側の景色が眺められたり、変化に富んだシークエンスを楽しめる。
場内に入って、自分の順番になると、オーディオを一人一台渡された。
なんとこれでは、各国の言葉で解説が聴けるのだという。
もちろん日本語でも聴くことができる。
日本人に不動の人気を誇るディズニーランドのシンボルということもあってか、日本人っぽい観光客もちらほら。
次々と紹介される豪華絢爛、多種多様な部屋たちに圧倒された。
きらびやかな部屋や繊細な彫刻だけではなく、外観からは想像できない岩だらけの洞窟のような部屋もあって、大満足。
この城めっちゃいいです。
来てよかった〜。
町に戻ると、なにやら楽しげな音楽が流れている。
行ってみると、ブラスバンドが町を練り歩いてる!!
メンバーはみんな普段は別の仕事してますって感じのおっちゃん、おばちゃんで、とっても楽しそうに演奏してる。
カメラを向けると、カメラ目線で楽しい顔を向けてくれる。
ブラスバンドのちょっとずれてる音とこの町ののんびりした雰囲気がぴったり合って、すごく心地いい。
いいな〜この空気感。
ドイツ素敵。
老後はドイツでのんびり暮らそうかな。
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213日目 , 11th August 2009 Florence , Italy
ドイツのフッセンからローカル列車と夜行列車を乗り継いで、再びイタリアへ。
朝着くとそこはフローレンス。
日本ではフィレンツェと呼ばれている町。
夜行列車で同じコンパートメントになった女性が、「私もフローレンスに行くのよ」と笑顔で話した。
最初は分からなかったけど、よくよく話を聞くと僕らと目的地が同じだった。
フローレンス。
もう一度口に出す。
フローレンス。
いい響き。
期待に胸が躍る。
早朝に駅に降り立つ。
まずはいつも持ち歩いているサンドイッチで腹ごしらえをして、予約していた宿へ向かう。
あらかじめ地図をダウンロードしているので、道に迷わずにすんなり到着、そしてすんなりチェックイン。
ハイシーズンのヨーロッパの宿はネットで簡単にできる予約がベスト。
めっちゃ楽チン!
まずは、フローレンスと言えばということで向かったのがもちろん、ドゥオモ。
地図を見ながらドゥオモに向かって、通りの両側が石造りの建物でびっしり埋め尽くされた石畳を進んで行くと、チラッ、チラッと巨大なドゥオモの尖塔が垣間見える。
町の中央の広場につくと、そこには視界に納まらないほど巨大なドゥオモが姿を見せた。
スケールが他の建物とは圧倒的に違う。
その大きさに圧倒されて、広場のど真ん中で立ち止まり、気づけばふたりで首が痛くなるまで、てっぺんを見上げていた。
「さすが有名なだけあるな〜」
「すごいな〜」
と大興奮。
その興奮も冷めやらぬまま、向かった先はアカデ二―美術館。
入口を抜けて、すぐ左に曲がると廊下があった。
その両側には一列に彫刻が飾られている。
けど、そんな彫刻には目もくれず、長い廊下の突き当たりにある巨大な白い石造と目が当った。
ダビデ。
14世紀の巨匠ミケランジェロの傑作だ。
ダビデと視線を重ねながら、ゆっくりと近づいていく。
間近でみるダビデ像は素晴らしかった。
僕らの数倍の身長があり、体の力強さからくる迫力は想像以上だった。
前回来たときには、フローレンスにあることを知なかったので見ずに帰ってきたら、会う人会う人にダビデ像のことを訊かれたのでちょっと後悔していた。
自覚してなかったけど、それがあったからフローレンスという名を聞いて素敵だと思ったのかもしれない。
いや、フローレンスという素敵な響きがここにダビデを引き寄せたのかも知れないなんてよく分からないことを考えてみる。
フローレンス・・・
口に出してみてください。
行きたくなってこないですか?
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215日目 , 13rd August 2009 Interlaken , Switzerland
フローレンスからまたまた夜行列車でチューリヒへ行き、フッセン同様そのまま列車に乗ってインターラーケンへ。
ここ一週間は国境を行ったり来たりしています。
それは、できるだけ夜行列車に乗ろうという僕らが考えた作戦なんです。
ハイシーズンのヨーロッパで3カ月・・・これは経済的に大きな打撃になると思い、少しでも宿代を浮かせようとして、夜行列車でいける程度のほどほど距離があって興味のある都市を結んでルートを決めてます。
なので最近のルートは、地図上を上に行ったり下に行ったり、かなりジグザグ。
クロアチア・コールチュラ島−クロアチア・スプリット−イタリア・ベネチア−ドイツ・フッセン−イタリア・フィレンツェ−スイス・インターラーケンと移動は全て夜行列車か夜行バス。
まあこんなことができるのはユーロ圏の国境がゆるいおかげなんですが。
近々、友達と待ち合わせをしているので、それまではハイペースで地中海沿いのヨーロッパを駆け抜けます。
チューリヒとインターラーケン間はシーニックトレインが運行している。
アルプス山脈をバックに色鮮やかな緑に囲まれた、まるで水色の絵の具をそのまま垂らしたかのような自然の色彩とは思えない鮮やかで美しい湖が眼前に広がったり、アルプスのハイジに出てくるようなアルプス地方特有の家々をすり抜けながら列車は進む。
あまりのきれいさに僕は写真を撮るのに必死で列車のコンパートメントを右に左に行ったり来たり、せわしなく過ごした。
インターラーケンは高級な店が立ち並ぶヨーロッパの避暑地といった感じだった。
バックパックを宿において町のはずれの大きな野原で昼ご飯を食べた。
そこは一面、緑に覆われているだだっ広い場所で、上からはゆーっくりと大きく弧を描きながらパラグライダーやパラセイリングをしている人が降下してきていた。
ベンチの周りにはきれいに手入れされたコスモスの鉢植えが並んでいて、向こうに見える小高い山の間から、はるか向こうにあるアルプスの雪山をくっきりと望むことができる。
いつものサンドイッチとホールコーンとピクルスを食べていると、目の前の緑の下からぼこぼこと土が湧いてきた。
「何これ?」
と思ってふたりで凝視していると、またボコボコと土が湧いてきた。
「なんかいてる!!」
ももの種をそこに置いておくとまたボコボコして種を取った。
じーーーっと観察。
なんとモグラ!!
動物好きのゆっきーは大興奮!
一瞬しか姿が見えなかったけど、その土を盛る動きがめっちゃかわいい。
意地悪して盛られた土を穴の中に押し戻す・・・
しばらくするとまた穴から土を押し出した!
おもしろい。
何度かそれを繰り返してモグラと遊んだ。
モグラくん、お家を壊してごめんね。
モグラくん、遊んでくれてありがとう。
翌日は朝から、念願の登山鉄道に乗り込んでここより更に標高の高いグリンデルワルドへ向かった。
登山鉄道(トイトレイン)は、ここスイスと紅茶で有名なインドのダージリンの2箇所しか世界にないらしく、前にインドに行った時は時間がなくて泣く泣く諦めたので、もう待ちに待ったという感じ。
どんな車両なんだろう?トイトレインというからには普通の車両よりちっちゃめなのかな〜?とか思いながら、駅のホームで待っていると、案外普通の車両がやってきた。
なんだ〜とちょっとがっかりしたけど、動き出すとそこは登山鉄道。
街中を抜けると、川、草原、アルプスと周りの風景がダイナミックに変化していく。
楽しいな〜。
30分くらいして、グリンデルワルドへ到着。
到着して歩いていると、なんと日本人観光案内所が!!
アルプス周辺のこの地域は日本人がたくさん来るようです。
昨日泊まった宿にも日本人がいてたし、外国人の「日本=富士山」というイメージ通り登山好きなんだな〜。
観光案内所で情報を聞いて更に街を進んでいくと、日本のアウトドアメーカーのモンベル、そしてかつ丼の登りを発見!!
モンベルスタッフは全員日本人!
そしてかつ丼1600円!!!
高っ!!!!
日本食が恋しい僕らでも、あまりの高さに手が出ません。(泣)
店内をチラ見して通り過ぎ、ゴンドラ乗り場へ。
ここから更に何本かゴンドラを乗り換えて、ハイキングコースに到着。
ここは2,3時間のお手軽ハイキングができると案内所の人に教えてもらったのだ。
到着すると、ひんやりとした空気が澄んでいて、新鮮なことに気付く。
自分はアルプスにいる。
それだけで静かに、しかし確実に体の芯のほうから気分が高揚してくる。
このコースには、たくさんのハイカーがいて、道に迷うこともなく安心してハイキングができる。
山の斜面の等高線をなぞるように敷かれた遊歩道の両側の草原には、赤・ピンク・黄・青色とりどりの可憐な花があたり一面に咲き乱れ、チョウチョがひらひら舞っている。
ところどころにアルプスの湧水が小川となって流れ、ほとりにはその湧水を飲みにアルプスの固有種であろう白黒2色のヤギがやってくる。
青い目をした子供がヤギを興味しんしんで目を輝かせながら見ている。
その背後には、大きすぎて距離感がつかめない雪をかぶったアルプスの大山脈がどっしりと腰を据えている。
僕らはそんなまわりの景色を眺めながら自分たちのペースですたすた歩く。
下界で自分たちが吸い込んだ汚い空気、社会のどうでもいいしがらみ、卑しいものの考え方。
そんなものがアルプスを歩いていると、すぅ〜っと浄化されていくような気分になる。
自分がアルプスの一部になったような大自然の中に溶け込む感覚。
自分の足でアルプスを歩くことがこんなにも気持ちのいいことだとは思ってもみなかった。
しばらく歩くと目的地の大きな湖に着いた。
ちょうど水面にアルプスの雪山が反射して「逆さ富士」のように見える。
すごい。
しばし言葉を失う。
湖の斜面に腰掛けて、サンドイッチをほうばる。
すると、カランカランとカウベルをつけた牛が、サンドイッチを横取りしようと近づいてきた。
牛の鼻の先はよだれでべっとベと。
強引に寄ってきてマヨネーズを舐められるも、パンは死守。
草より人間のご飯がおいしいことを知ってるようです。
座って湖を眺めていると、今まで歩いていたので気付かなかったけど、体が冷えてきて寒いので、昼食を食べて早々に来た道を引き返した。
道の傾斜も少なく、足を負傷中のゆきも難なく帰り道も歩くことができた。
初めて訪れたスイス。
今までなんでここに来なかったんだろうと不思議になるほどいいところだった。
心を浄化されて、体には心地よい疲労感。
今夜はぐっすり眠れそうです。
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220日目 , 18th August 2009 Granada , Spain
最初のスペイン上陸から1ヶ月半。
再びスペインに陸路と海路で戻ってきました。
この1ヶ月は本当に体力、精神的にきつかった。
ほぼ毎日のように移動そして移動。
もしくは電車、バス、船待ち。
ヨーロッパなのに電車が故障して止まったり、電車の予約日を一日、間違って予定の電車に乗れなかったり・・・
今日もバルセロナからの夜行列車で朝、グラナダに到着。
「よかった、間に合った〜」
今日はどうしてもここに着かなければならない理由があった。
それは友達のもりくんとの再会。
忙しい中、お盆休みを利用してはるばる日本から遊びにきてくれる。
「グラナダのバスターミナルに今日の夕方に集合なっ!」
ってこんな適当な待ち合わせで会えんのか?っていう感じだけど、不安はなかった。
もりくんとは5年前、タイのチャーン島に向かうピックアップトラックに乗り合わせて以来の付き合いで、いっしょにフジロックや他のいろんなライブに行く仲だ。
彼が転勤で東京に行ってからはなかなか会う機会がなくて、今回会えると久しぶりの再会になる。
なぜだか旅で出会った友達とはしばらく連絡を取ってなくても、テキトーに待ち合わせをしても大丈夫って思える。
多分これは旅人同士にしかわからない感覚。
世界は広いように見えて意外に狭い。
待ち合わせをしてなくても、えっ!こんなところで!っていう再会がよくある。
ホテルについて町をぶらぶらしたり買い物したりしてのんびりしてから、バスターミナルへ。
2時間くらいワクワクしながら待っていると、ふわっとどこからともなくもりくん登場。
ひさしぶりにあったとは思えないようないつも通りの自然な会話をしながら、市内バスを乗り継いでホテルに向かった。
荷物を降ろすとまずは屋上のプールでひと泳ぎ。
夜になって町へ繰り出す。
アンダルシア名物サングリアでまずは乾杯!
僕らにとっては一ヶ月ぶりのアルコール。
「あ〜〜幸せぇ〜〜〜〜」
そこからアツアツのパエリアに酒のつまみのタパスの盛り合わせで地酒も一瓶空けて、さらにスペインのバー、バルをハシゴ!!
アルコールもさることながら、温かい料理を食べるのが久しぶりで本当にうまかった!
この一ヶ月間、ヨーロッパの物価高で、ほとんど毎食サンドイッチ生活。
この日を夢見て頑張ってきたかいがありました(泣)
夜中に久々のタクシー移動で宿に戻ると全員爆睡。
気がついたら朝でした。
We are in Granada , Spain with our Japanese friend . We enjoyed so much .
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221日目 , 19th August 2009 Granada , Spain
翌日の朝8時、昨日の酒と眠気が体に残ったまま無理して起きた。
僕だけがそのままホテルを出てすぐ前の広場に行って予想外の長蛇の行列の最後尾に並んだ。
ここはアルハンブラ宮殿のチケット売り場。
アルハンブラ宮殿はグラナダで唯一といっていい観光スポットで、およそ800年前にイスラム帝国によって建てられた宮殿。
世界遺産にも指定されているらしい。
夜行列車でいっしょだったおっちゃんに
「朝早く行かないと、宮殿に入れないよ、特に8月は難しいよ」
って教えてくれたけど、僕らは
「ホテルからすぐやし8時くらいで充分やろ」
って思ってたけど、甘かったみたい。
一時間半くらい経って、ゆっきーともりくんが来たけど、ほとんど進んでない。
一時間ごとにチケットの状況が放送で報告され、どんどんチケットが減っていく。
「朝のチケットはあと300枚です。」
チケットの列がちょっとずつ進んでいく。
(朝入れんくてもいいやんな〜、暑いし夕方くらいがいいよね〜)
「朝のチケットはあと100枚で、昼のチケットはあと600枚です。」
ちょこちょこやけど定期的に列が進んでいく。
(600枚あったらいけるやろ〜)
「朝のチケットは完売で、昼のチケットはあと80枚です。」
列が最後の折り返しに来た。
あとチケットブースまで直線10m!
(びみょ〜、どうなの?いけるん?)
チケットの販売状況の放送の間隔が短くなってきた。
「昼のチケットはあと10枚です。」
あとチケットブースまで直線5m。
けど前には30人はいてる。
(ムリかな〜)
「今日のチケットは売り切れました。」
(ち〜ん、終了)
4時間待ったのが、無駄になりました。
もちろん周りから苦情続発!
でも、明日朝早くに来ての一点張り。
こんだけの人が待ってんのにチケット窓口が1個ってどういうこと?、そして整理券を配れ!
だれか日本のシステム教えてあげて。
って言ってても仕方ないのでホテルでふて寝&プールでリフレッシュ。
ちょっと気分が落ち着いてきて、夜は前日に予約してた野外でのフラメンコへ。
夜の10時からだったので、それまで酒の買い出しに行って、バルでソーセージを食べた。
やっぱりうまいよ!スペイン!
ほろ酔いでいい気分になりながらバスに乗って丘の上の会場へ。
最初はギタリストと歌手らしき人が出てきて独特のリズムで歌を披露。
ギターがめっちゃすごくて両手がまるで別の生き物みたいに動く。
途中から、踊り子が入ってきてフラメンコダンスが始まった。
お世辞にも若いと言えないおばちゃんダンサーだけど、踊りがすごい。
体全体を使って何かに取り憑かれたように踊る・・というか動く。
膝を手で叩いたり、手をくねくねさしたり、めっちゃ早くタップしたり、廻ったり・・・
素早い動きで顔にシワが寄ってものすごい顔つきになってる。
「すごいっ!これがフラメンコか〜。」
酒でうとうとしながらも、フラメンコを堪能してホテルに戻ったら夜中の2時。
そして目覚ましをかけてまたも爆睡。
明日は4時起きや!!
「たっくん、朝!」
ユッキーの声で起きると朝の5時・・・
しまった!寝過ごした。
目覚ましの音は熟睡してる僕ら誰1人の耳にも届かなかったようです。
急いで真っ暗な坂道を降りていくと、まだ1組しか待ってなくて一安心。
8時に窓口が明くので、3時間寒さと戦いながらじっと待つ。
そしてついにチケットゲット!
これを手に入れたときに、まだ何も見てないのにもう満足感を味わってしまいました。(笑)
中に入るときれいな庭園が。
のんびり庭を歩いていて近くの建物に入ろうとチケットを見せると、おっちゃんが
「時間ないから宮殿に行け!あっちや!!」
みたいなことを片言英語で教えてくれた。
どうやら、宮殿にはチケットに書かれた時間内に行かないと入れないらしい。
寝不足の体に鞭打って、なんとか3分前に到着。
無事に宮殿の中に入ることができました。
正直、イスラムの寺院はモロッコとかトルコでいっぱい見たからそんなに期待してなかったんだけど、ここはすごい!
宮殿はでっかくて見所盛りだくさんで、その部屋のひとつひとつが気の遠くなるような時間を費やしてつくられたであろう細かい彫刻で埋め尽くされてる。
中庭には池もあって建物が水面に反射したりしてる。
やるな〜。(だれやねん!)
見終わった後は、充実感たっぷりで大満足!
なめてかかったら絶対行けない恐るべしアルハンブラ宮殿でした。
We went to Alhambra palace .
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222日目 , 20th August 2009 Malaga , Spain
アルハンブラ宮殿を見終わってからその日のうちにグラナダからバスでコスタデソルの玄関口マラガまでやってきた。
グラナダとは違って都会っていうイメージを受ける。
予約してた宿で休憩してから、夕方から近くにあるヒブラルファロ城に登った。
ここからはマラガの町が一望できる。
四角い中層ビルの中にひとつ大きな丸い建物、闘牛場があってその対比が印象的でいい。
「あれっ?」
なにやら闘牛場にたくさんの人がいてるし、プロペラ機が闘牛場の上空を広告をつけて飛んでいる。
そして登っている途中に聞こえてきていたファンファーレ・・・
「今日、闘牛あるんちゃうん!?」
しばらく展望台から見ていると、ちっちゃい点みたいな牛が出てきて、みんな「オーレ!!」って叫んでる。
これは行くしかないと30分かけて登ってきた坂道を10分で駆け下りて闘牛場へ向かった。
けど、窓口にいくともう満員ではいれないらしい・・・残念。
その夜、宿でご飯を食べていると隣の席のフランス人グループが声をかけてきた。
話していると、今週はマラガの祭りでパーティーがずーっと開かれているらしい。
もりくんのスペイン最後の夜、せっかくなのでバーに飲みにいくことにした。
行ってみるとそこは、クラブみたいになっていて、気持ちいいロックがガンガンかかってる!!
そしてフレンドリーなスペイン人に誘われて踊りまくった!!
楽しー!!
やっぱ祭りサイコ〜!!!
くるり好きのスペイン人にスペイン語から英語に通訳してもらいながら、みんなと話して楽しい時間を過ごせた。
もりくんにとってもいい思い出になったんちゃうかな。
久しぶりに友達に会えて充実した楽しい日々を過ごせた。
ありがとう、もりっち!
We are in Malaga , Spain .
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220日目 , 22nd August 2009 Casares , Spain
空港へ行くもりくんをスペインのマラガで見送った。
見送ることより見送られることのほうが断然多いのでなんだか不思議な気分だった。
それからバスを乗り継いでカサレスという小さな村に向かった。
ここはアンダルシア地方特有の白い漆喰の壁に年季の入ったオレンジ色の瓦屋根が映える白い村。
今まで移動が激しかった分、ここで3日間程のんびり過ごすつもり。
バスに乗っているとなんだか大きな電柱みたいなのがたくさん建っていた。
見上げるとなんと風力発電の風車!
初めて見るおっきな風車に口があんぐり開いたままになった。
高さは30mくらいで、プロペラは曲面で覆われていて、想像以上の速いスピードで滑らかに回っている。
かっこいいな〜。
僕は大学で風力発電する水族館を卒業設計として提出したけど、実際に風車を見たことがなかった。
ここらへんは風がよく吹くんだな〜。
風車を眺めながらしばらくしするとカサレスに到着。
バス停に着いてから村の中心の広場まで歩いていると、若者の姿が全然ない。
村にはほとんどおじいちゃんおばあちゃんと子供しか居てないみたい。
アジア人が珍しいのか、僕らを見ると驚いた顔をしてじ〜っと見つめられる。
話しかけてこないけど、とにかく村を歩いていると視線を感じる。
ちょうどトルコのアクサライに泊まったときもこんな感じだったな〜。
ホテルにチェックインして、部屋に入ると注意書きにはいつもと違う変わった注意書きが・・・
洗濯物を外のベランダに干したら・・だめ?
しばらくすると、急に突風が吹いて窓のガラスが揺れる音がした。
そういうことか〜。
丸一日何もしないでホテルでダラダラすごして、翌日から村を散歩。
1時間もあればすべてまわれるくらい小さくて、疲れている僕らにとって散策にはもってこいの広さ。
路地を歩いていると、白くてかわいい。
路地はモロッコみたいに人の活気がないけど、おばあちゃん達が道ばたのベンチで井戸端会議をしててのんびりした雰囲気がいい。
村を見渡せる丘に登ると白い村が一望できた。
遠くから眺めるとこの村の美しさがよく分かる。
ここに来てよかったな〜。
次の日、気力と体力が復活したところで、一路バレンシアに向かった。
スペイン屈指のクレイジーな祭り"トマティーナ"に参加するために。
We arrived at Casares , Spain . This small village is famous for white beautiful village . We came here to take a rest and next destination is Valencia where tomatina is opened .
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228日目 , 26th August 2009 Bunol , Spain
カサレスからバレンシア行きの夜行バスが満員だったので、仕方なくマドリッドまで夜行バスで行った。
そして次の日の朝、特急でバレンシアへ向かった。
予約しなくて大丈夫だろって思ってたけど甘かったみたい。
バレンシアの駅に着いたら、トマティーナ目当てと思われるバックパッカーがたくさんいてて、なんだかワクワクしてくる。
予約していた宿に向かった。
けど、そこに着くとただのアパートで宿の看板が全くない。
インターホンを押しても応答なし。
周りは普通の下町って感じで、観光客の姿はもちろん地元の人の姿もまばら・・・
それでもなんとか宿を見つけようと何人かの地元の人にきいても、返ってくる答えはみんな「分からない・・」
メモした住所が間違ってるのかも・・・と思って、住所の通りを重いバックパックを背負って一時間くらいウロウロうろうろ・・・
だまされたのかな〜と思ってへこんで途方に暮れていると、スペイン人のおっちゃん2人が通りかかって、
「どうしたんだ?助けてあげようか?」
って声をかけてくれた。
事情を説明すると、携帯電話で宿に連絡を取ってくれた。
結局さっき行ったアパートが正しかったみたいで、そこで宿の人と待ち合わせをすることになった。
おっちゃんありがとう!!
また重いバックパックをかついでもと来た道を戻ってしばらくアパートの前で待っていると、i-podで音楽を聴きながらチャリに乗った兄ちゃんがさっそうと登場!
この人が管理人で、宿には住んでいないみたい。
駅についてから3時間後、やっと宿の中に入れた。
らせん階段を登って4階に行くと一室に案内された。
そこは宿・・というか家だった。
広々としたキッチン、リビング、ダイニングがあって、個室の一つが僕らの部屋だった。
ケアンズにいてたときのシェアハウスみたいな感じで落ち着けそう。
その日はゆっくりして明日に備えた。
朝6時半に起きて、朝食を食べて出発。
祭り開始は11時からだけど、宿の兄ちゃんによると、電車がめっちゃ混むから早く行ったほうがいいとのこと。
早めに出てきて正解だった。
駅はトマティーナに行く人だらけで大阪の朝のラッシュみたいにごった返していた。
電車に乗るのも大変で駅のプラットフォームから外まで長蛇の列ができていた。
電車に乗ったら乗ったで50分間立ちっぱなしと、祭りに参加する前から若干疲れ気味。
けど、駅に着いて大勢の変な仮装をした軍団とか異常にテンションが高い輩に取り囲まれるとこっちもその気になって、疲れも吹っ飛びテンションが上がっていく。
さらに大音量の音楽とビールで臨戦態勢は万全!
ほろ酔い状態でしばらく町の広場で待っていると「パンッ!」っていう乾いた銃声が響いた。
するとみんながざわざわ移動を始めた。
これが祭り開始の合図らしい。
乗り遅れてなるものかとユキを安全な場所に残して、いざ出陣!!
人をかき分けながら進んでいく。
どんどん人と人とのスペースがなくなって、ぎゅうぎゅう詰めになってくる。
通りに面したアパートの住人は上の階からバケツで水を僕らに向かってぶちまける。
人にもみくちゃにされているので冷たくて気持ちイイ!
ついに広場の中心に行くと、みんなトマトを催促しているのかサッカーの応援でよく耳にする
「オーレーオレオレオレ〜」
を大声で歌っている。
僕もそこにまぎれて歌っていると、クラクションの爆音とともにトマト満載のトラックが登場!!
荷台の上には10人くらいの地元の若者が乗っていて、下の群衆にトマトを投げて分け与える。
道で待っている僕らがそのトマトを拾って、だれかれ構わず投げまくる。
ただ人に対して、トマトの量が少なくてトマトまみれにはなれず。
3、4個しかトマトを投げれなくて不完全燃焼。
しばらく待っていると続々とトマトという名の情熱を載せたトラックがやってくる。
そしてその中の一台がちょうど砂を地面に落とすように、荷台の前方を持ち上げて後部からトマトを一気に僕の近くに落としていく。
トマトはほぼ原型をとどめてなくてドロッドロのピューレ状になっている。
そこからが本番で、手で道に落ちたどろどろトマトをすくって隣のヤツとか周りにかけたり、投げたりしまくった!!
最初、目を保護するためにゴーグルをつけてたんだけど、ゴーグルの内側にトマトがはいっ効力を失い、途中からゴーグルなしで戦った。
まさにイメージしてた通りのトマト!トマト!トマト!
どっからかトマトが飛んできて、どっかにトマトを飛ばしての大運動会!!
なぜかいっぱいTシャツも飛んできて、そのうちの一枚が僕の顔に直撃してめっちゃ痛かった。(泣)
けど楽しすぎ!!!
たぶん時間にして10分ちょっとのトマトまみれタイムだったけど、充分満足してユキのもとへ戻るとユキは水をかけられまくったらしくずぶぬれ・・
夫婦そろって"あほ"した最高の一日でした。
後日、僕がきてたTシャツからは何度洗ってもトマトの腐ったにおいが消えなかったのは想像に難くないでしょう。
We joined tomatina , one of the most crazy festival in the world . I threw and threw tomato and my skin changed to tomato red because of tomato .
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232日目 , 30th August 2009 Barcelona , Spain
もりくんとマラガのお城からちょっとだけ見た闘牛のあのワクワクするようなファンファーレと大歓声がどうしてもわすれられず、 バルセロナでリベンジすることに。
ガイドブックによると、最終的に牛を殺してしまうらしい・・・
それはちょっと残酷な気もするし、その後牛はどうなっちゃうのかな?ってはじまるまでずっとたっくんとはなしていました。
快活なスペイン語のアナウンスとともに闘牛士の入場!
と思いきや、登場したのは野球のユニフォームみたいなのを着て背番号をつけた16人の選手たち。
ひとりひとり真ん中に走ってきて観客にかっこよくあいさつ。
どうやら私たちがみてるのは想像していた闘牛とは違ったみたい。
徐々に興奮してくる観客と音楽、つられて私たちもドキドキ・・・
ボリュームMAXでパイレーツオブカリビアンの曲が響くと同時に牛の登場です!!
選手たちの挑発にのって会場をものすごい勢いで一周したかと思うと選手がさっと飛び込んだいかにも頑丈そうな壁を角で壊すっっ!
そして「やるぜ〜!」って感じで前足で砂を蹴り上げる!
そんなんマンガでしか見たことないって〜・・・
それで選手たちは何をするかというと、会場の真ん中にたって「こっちだ!」って牛を誘う。
ものすごい勢いで突進してくる牛をギリギリまで待って、もう角刺さる!ってところでしゅっとかわす。
それだけでも息を飲む程に怖いのに、さらには立て膝や仰向けになって同じことをしてみせる。
その勇気と根性を競うらしい。
今度は猛突進してくる牛に向かって選手も走りだす、牛が目前まで迫る。
「えっっ!」
あっと言う間のできごとだった。踏み台も何もないのに選手が飛んだ!!
ジャンプなんてもんじゃない。
両手を広げて牛を飛び越え、すちゃっと着地(驚)
観客から大歓声が起こる!
そんなハラハラする演技が何度も続いて、また選手が飛んだ。
そして着地・・・と思ったら、一瞬立て膝になってそのままうつぶせにバタッと倒れた。
一度通り過ぎた牛がまた向かってくる!
それよりも早く他の15人の選手達がすごいスピードで入ってきて、倒れた選手を外に運んだり牛を引きつけたり。
運ばれた選手は頭から血を流していた。
きっと牛の角にやられたんだと思う。
とにかくすごかった。
個人プレーだけど、チームプレー。なんだかそこにすごく感動した。
最後に今日の最優秀の選手が選ばれ、大きなトロフィーが授与された。
今日一番の勇気と根性の持ち主。
かっこよかったぁ〜。
結局倒れた選手は戻ってはこなかった。
危険と背中合わせ。
スペイン人の情熱を垣間みたバルセロナの夜でした。
We watched bull fighting in Barcelona . They did not kill bull but jumped upon the bull . It was so exiting !
Yuki
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234日目 , 1st September 2009 Lisboa , Portugal
バルセロナからスペインの新幹線AVEと夜行列車で一気にポルトガルのリスボンへやってきた。
ポルトガルではちょっとゆっくりするつもり。
駅に着くとかなり肌寒い。
もう9月だもんな〜。
宿に着くとチェックインは3時からと言われたので、荷物を置いてリスボンの市内を散策。
ポルトガルの首都だというのに、道ばたのベンチでゆっくりしてる人が多くてなんだかのんびりした空気。
観光客も他のヨーロッパの国ほど多くなくていい。
町の中心には、幾何学文様にきっちりと刈り込まれた植栽が美しい長〜い公園があったり、
そこらへんをぷらぷらしたらポルトガル独特の淡い色使いのかわいい家々が通りの両側に並んでいたり、
坂の多い町リスボンならではの坂道を登るトラムがゆっくり走ってる。
トラムに乗ると車内はいかにも使い込まれたアンティーク調の内装。
ガタンガタンとトラムに揺られていると、まるで遊園地を一周するアトラクションに乗っているような気分になって楽しい。
車窓から見る坂道の両側にはもはや落書きとは呼べないアーティスティックなドローイングが描かれていたり、ウィンドウにかわいいグラスや刺繍が並んでいるおみやげ物屋があって、おもしろい。
3分足らずで坂を上りきると、そこは展望台。
ここから町を一望するとどれだけリスボンに坂が多いかがよく分かる。
遠くのほうには海が見えて、青空と相まってがすがすがしい気持ちにしてくれる。
ここの一番眺めのいいベンチに腰をおろして昼ご飯のサンドウィッチにかぶりつく。
気持ちのいい場所で食べるご飯はおいしいな〜。
宿に戻って部屋に入るとすごくきれいで驚いた。
なんでも最近できたての宿らしい。
インターネットも使えるし、なんといっても久々のキッチン付き!
ほぼ毎食サンドウィッチ生活で、なかなか温かいものが食べられない僕らにとってキッチンは本当にありがたい。
近くのスーパーで食材を買い込んで、ポークソテーと野菜キノコ炒め!
やっぱりユキの料理はおいしいな〜としみじみポークを噛みしめる・・・
幸せを感じた充実した素敵なリスボンの一日でした。
翌日からはガッツリ観光三昧!
バス、メトロなどの市内のほとんどの交通機関に乗り放題の一日券を買って、リスボンを探検。
日本との南蛮貿易の様子が描かれた屏風や見とれる程美しいビードロ、オリーブの実くらいの大きさの宝石がゴロゴロついた十字架などが盛りだくさんのアンティークミュージアム。
でぇ〜かい発見のモニュメント。
その隣の世界遺産らしいジェロニモス修道院。
そして100年以上も使われ続けてる展望エレベーター。
あちこちをバスに乗ってまわった。
ヨーロッパでは、ローカルバスの路線がややこしいから僕らはたいていメトロを使うんだけど、バスを使うと町の様子が分かっておもしろい。
(乗り放題やから間違ってもいいし!)
正直、最初はあんまり期待してなかったポルトガル。
けどここの居心地の良さはピカイチ!
それは町のよさだけじゃなくて人も。
ポルトガル人は僕らのことを外国人!みたいな驚いた顔で見ないし、こちらが分からないそぶりをしても、ポルトガル語でどんどん話しかけてくる。
もし、ポルトガル語が話せたらこの土地にはスッと馴染んでいけそうな気がする。
南蛮貿易で昔から知り合いやからかな〜。
なんか住みたくなった。
そんな話をユキにしたら、ユキとっては普通の町らしくあっさり却下(泣)・・・
次の町はリスボンに継ぐ第二の都市、ポルト。
どんな町か楽しみやな〜。
We arrived at Lisboa , Portugal . The city is not crowded and has beautiful house and green although it is capital . I like it and I wanna live here .
Take
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237日目 , 4th September 2009 porto , Portugal
リスボンから列車に乗って3時間、ポルトガル第二の都市ポルトまでやってきた。
僕らの持ってるガイドブックにはポルトの説明が1ページしか載ってなくていまひとつよくわからないままの到着。
駅に降り立って、ホールでちょうど外に出ようとしたときに、突然おっちゃんがチケットらしきものを持って近づいてきた。
僕らは最初なんかの客引きかと思って
「NO! NO!」
って言ってたんだけど、どうも客引きと様子が違う。
ポルトガル語で話しかけてくるが、ポルトガル語が全く分からない。
おっちゃんはチケットを破くふりをしてから、遠くを指差す動きをする。
ピンときた。
「僕らは今日ここを離れるんだ。このチケットまだ使えるからもったいないから、あげるよ」
って言ってるっぽい。
旅に出て8ヶ月、もともと妄想癖がある僕だけど、このたぐいの想像力は旅しだしてから成長しっぱなし。
そのチケットは、ロンドンバスの絵が書いてあって、その人の奥さんらしき人がバス停が記された地図を渡してくれた。
なんと1人12ユーロもする2日間乗り放題のチケットで有効期限は明日まで!
事情が飲み込めた僕らは心からポルトガル語のありがとう「オブリガード」(by たっくん)と「オブリガータ」(by ユッキー)を連発した。
ポルトガル人はいいヤツやな〜。
チェックしてた宿に行こうと駅を出ると、ちょうど駅前にいい感じのぼろさ具合の宿を発見。
一応値段だけでも聞いてみようと階段を登って中に入ると、中年のおっちゃんが出てきた。
片言の英語で話をしていると、話し方もおろおろしていて、動きもおろおろ。
一歩間違うと挙動不審だけど、いい人なんだなっていうのが伝わってくるし、見ているとなんだかかわいい。
値段も3日で70ユーロとヨーロッパにしてはまあまあだったのと、そのおっちゃんのかわいさに惹かれてここに泊まることにした。
部屋は屋根裏部屋みたいな感じで、窓からは街の中心にある塔が見える。
荷物をおいたら早速ロンドンバスの停留所へ。
ちょっと待ったら赤い二階建てのロンドンバスが颯爽と登場!
チケットを見せると簡単に乗れた。
今まで行った町でもよくロンドンバスを見かけていた。
実はユッキーはずっと乗りたかったらしいけど、高いから言うのを我慢していたらしい。
できる嫁もらったな〜と心の中でつぶやく。
ロンドンバスと言えば座席はもちろん2階の最前列!!
やっぱり高いところから見る景色は全然違う。
人も街も見方ひとつで新鮮に写る。
いつも道を歩いてたら見えないような・・・例えば2階の窓のかわいいデコレーションがあったり、ヌード美女がいたりとか。
それから2日間は、バスを使って街を一周して川越しのガイア地区で降りたり、塔のてっぺんに登ったり、ポルトの街をお金持ちの観光客みたいに満喫。
特にガイア地区から眺めるポルトの町並みは美しいの一言に尽きる。
こんな風景が何百年も前からあったなんてほんとにすごい。
夕方になって帰ってきたら部屋の窓からはきれいな夕焼けが・・・
日本人にとってちょっとマイナーな国のイメージがあるポルトガルだけど、他のヨーロッパの国に全然ひけをとらないし、居心地いい。
ポルトガル来てよかったな〜。
We were in Porto , Portugal . A guy gave us two London bus ticket for free . We enjoyed so much with those ticket . Thank you !
Take
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241日目 , 10th September 2009 Prague , Czech
旅を初めて、いろいろ気づいたことがある。
そのうちのひとつ。
私は本当によく蚊にさされる。
たっくんは蚊にはあんまりさされないけど、ダニによくかまれる!
アフリカを旅してる時、たっくんはダニにめちゃくちゃ悩まされた。
同じベットで寝てるのに、朝起きるとたっくんだけいっぱいかまれてる・・・
ヨーロッパでは大丈夫だよね!って思ってたけど、イタリアのベネチアあたりにいた頃からたっくんに異変が・・・
謎のぶつぶつがひとつまたひとつ・・・
朝起きて増えてるんなら、ダニにやられたね。で済ましてたんだけど、街を歩いてる時にもまたひとつ・・・
これはただごとではない。
しかもめちゃくちゃかゆいらしく、ちょっとイライラしてる!
かゆみに悩むこと1週間。
なんだか心配で、不眠症の私はよけいに眠れない。
もし怖い病気の前兆とかだと困るから、ネットで調べてみた。
ぴったり当てはまる症状は出てこなかったけど、発疹がそんなに怖い病気の前兆ってことはないらしい。
ひとまず安心。
勝手な私の診断によると・・・
最近のサンドウィッチ生活で、どうしても添加物の入ったものをよく口にしていたから、なにかの添加物によるアレルギー反応なんじゃないか?
それで、ベネチアで買ったマスタードがあやしい!
ってことになって、とりあえずマスタードをやめてみた。
それからはぶつぶつが増える様子はなく、ちょっとずつ回復傾向に・・・
マスタードかどうかはわからないけど、とりあえずよかったよかった。
それから約1月。
たっくんが「味に変化が欲しい。なんか大丈夫な気がするから、マスタードつけたい!」
って言い出した。
もちろん私はとめたんだけど、たっくんは強行突破!
おいしそうに食べているその腕に、例のぶつぶつ発見!!!
ちょっと即効性ありすぎちゃうん?
って思ったけど、やっぱり犯人はマスタードだったみたい。
さっそくたっくんのサンドウィッチを取り上げて一言。
「言わんこっちゃない!!」
日本で生活していたときは、なるべく体にイイものを・・・
って気をつけていたし、中国の餃子で大騒ぎになったときからは、高くても国産の有機ってマークが入ってるやつを選んでた。
でも今の生活はっていうと、旅を長くつづけるために!って、なるべく安くあがるように買い物してるし、英語ならまだしもその他の言葉の表示まで見て買うのは不可能に近い。
たまにキッチンのある宿に泊まれても、宿中の人とシェアリングのキッチンだから、思うように料理ができない。
そうなるとついつい冷凍食品とかレトルト食品に頼ってしまう。
しかもサンドウィッチが続くと元気が出ない!!
今まで一番大事にしてきた食だけに、なんだか納得いかない今日このごろ。
なんとかしなくちゃっ!!
素敵な食器をたくさん見れたり、各地のおいしい郷土料理を食べて、初めての味に出会う機会があることも嬉しいけど、こうして体で食の大切さに改めて気づくことができたのは本当にイイ経験でした。
帰ったらもっと食について勉強しようと思います。
A rush broke out over Take's body . We tried to recover it . and finally I discover that mustard make him a rush !! so I stopped it and recovered !
Yuki
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248日目 , 15th September 2009 Cesky Krumlov , Czech
飛行機でマドリッドからプラハまでやってきた。
町をちょっと歩くだけでこの町が気に入った。
ここにある一つ一つの建物が古く、装飾が丁寧に施されている。
プラハは町自体が美術館みたい。
首都なのに雰囲気ものんびりしていていい。
ここでは町の中心にあるホステルに泊まった。
そこもとても古い建物を利用していて、階段の踊り場にはモザイクで絵が描かれていたり、入り口にも美しい石の彫刻があったりする。
部屋はドミトリー(相部屋)。
ドミトリーの利点と言えばなんといっても友達ができること。
ただ最近はちょっと旅で疲れがたまってきたのと、誰に何を聞かなくてもたいてい自分達だけで観光ができる便利な都会っていうものあって、僕から話しかけたり、話す機会があってもちょっと恥ずかしがってしまって話かけられず、逆に気まずくなったりすることがあった。
オーストラリアにいたころは自分からどんどん話かけていたのにな〜。
なんだろ、この違い。
自分を変えたいな〜と思っていても変えられずに、なんか悶々としていた。
プラハで4日間過ごした後、チェスキークルンロブという町に向かった。
ここは町の端から端まで歩いて15分くらいの小さな町で町全体が世界遺産に指定されているらしい。
町の中央にS字状に川が流れていて、上から見るとすごく特殊な形をしている。
小雨が降る寒い中、観光案内所で教えてもらった「skippy」っていう宿に着いた。
ドアをノックすると中からボヘミア地方独特の顔立ちをしたおばちゃんが愛想良く迎えてくれた。
ログハウス風の宿の中に入ると、そこは宿っていうより家。
家の一部を宿として提供しているみたい。
そして家のあちこちにおばちゃんの娘さんが描いたヒッピー風の、しかしきれいな絵とか彫刻が飾ってあって、木のぬくもりと相まって、すごくいい雰囲気。
狭いキッチンに案内されると他に泊まっているらしい人が2人いてた。
家みたいな空気感とおしゃべり好きのおばちゃんのおかげで自然にしゃべれた。
夜にはアイルランドに住んでる日本人の女の子がたまたま来て、いろんな話ができた。
ひさしぶり、この感じ。
おばちゃんはほんとに話するのが好きで、顔を合わせる度に大きな声で話しかけてきてくれる。
時にはギターを力強い歌声で弾き語りしてたりしてる。(しかもかなりうまい)
そんなおばちゃんからはパワーをもらった気がする。
「今は今しかないねんから、恥ずかしがらんと話しかけていこう。
そしたらもっともっと楽しいコトが増えるはず!楽しい旅ができるはず!!」
川沿いにあるオープンテラスにはこんな言葉が飾ってあった。
"enjoy life"
I was getting negative about talking to someone because I am tired and shy . But a hostel owner gave me a power to do that . " enjoy life "
Take
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