370日目 , 15th January 2010 Puerto Natales , Chile
バルパライソからサンチアゴに戻って一泊して、そこからチリ南端の町、プンタアレーナスまで飛んだ。
南緯50°冬なら雪が一面覆っているであろう氷で閉ざされた大地に降り立つ。
今は真夏なんだけど、ダウンを着てこんでいてもぶるぶる寒さで震える。
町への移動手段が分からず、観光案内所も早朝だからかしまっている。
きょろきょろしていると僕らと同じようなバックパッカーがいっしょにコレクティーボに乗っていくかと声をかけてくれた。
空港にもかかわらず周りにはそのバン一台だけしか車がなくて、どこに行くかも分からないままとりあえず乗り込んだ。
かなりの速度を出して車が進んでいく。
朝早くて頭がぼーっとしていて、ぼんやりと外の景色を眺めていた。
高地でもないのに遠くまで見渡せる。
広い。
道の両脇には、紫、黄色、ピンクのカラフルな花が咲き乱れている。
だんだんわくわくしてきた。
「ここがパタゴニアなんか〜」
パタゴニア、日本にいて準備しているときも、ネットとかでよくパタゴニアはいいって書いてあった。
けど、パタゴニアっていわれてもいまいちよく分からなかった。
知ってるのはパタゴニアっていうアウトドアメーカーがあるってことだけで、パタゴニアなんていう国もない。
ガイドブックによるとパタゴニアとは、チリとアルゼンチンの南部地域一帯のことらしい。
僕らがパタゴニアで過ごせるのは、次の南極の準備があって10日間だけ。
しかも、飛行機でプンタアレーナスINプンタアレーナスOUTなので、移動でかなりの時間をロスしてしまう。
見所もチリ、アルゼンチン両側にあって、移動がすんなりいくのか不安だった。
なので、最初に一番遠くまで移動して、観光しながら戻ってこようと二人で決めた。
バス停でコレクティーボからおろしてもらって、隣町のプエルトナタレス行きのバスを待つことにした。
ぶるぶる震えながら一時間近く待ってようやくバスに乗れた。
3時間くらいでプエルトナタレスに着いた。
次の町エルカラファテ(通称カラファテ)まで進もうかと思ったけど、前日の夜中の2時の飛行機だったので、ほとんど寝れなくてくたくただったので、その日はプエルトナタレスで一泊した。
寒い地域だからか、宿にはでっかいストーブ兼コンロがリビングに置いてあってめっちゃあったかい。
猫もその下で丸まってる。
翌日、アルゼンチンのカラファテに向かって出発。
入国審査が途中であったけど、特に厳しいチェックもなくすんなり入国。
国が変われば雰囲気とか景色も変わったりすることが多いけど、今回は全く何も変わらなかった。
政府が勝手に線を引いただけで、このパタゴニアはチリ側でもアルゼンチン側でも同じような自然・文化があるんだろ〜な〜と感じた。
バスがカラファテに着いた。
決めていた宿に向かって歩く。
大通りを一本外れると、人もまばらで、とっても静か。
けど都会みたいな治安の悪そうな緊張感は全くなくて、穏やかで平和な空気が漂ってる。
てくてく歩いてくと京都みたいな碁盤目状の道の両側に、平屋建てのかわいい家がぽこぽこ建ってる。
「うわ〜ここ好きかも」と僕。
宿を決めると早速、散歩に出かけた。
町はすごくちっちゃくて、1km四方で僕らなら充分事足りる。
バス停でもらった地図によると、町外れに自然保護区の湖があるらしいので行ってみることにした。
車の通らない巾の広い道路脇をゆっくり歩く。
カラフルなペンキで塗られた家がゆったり配置されている。
家の壁は、冬の雪と寒さのせいなのか、いい感じに色あせている。
木が山からの風でざわめく。
なんだか懐かしい、この感じ。
絶対来たことない、けど懐かしい。
旅をしていて初めての感覚。
僕は奈良の田舎で育った。
近くの駅の線路は、単線で朝と夜は30分に1本、昼間は1時間に1本しか電車がこない。
近くのどぶ川にはザリガニや金魚が泳いでて、空き地にはバッタやトンボが山ほどいて、自転車で山に行ってカブト虫やクワガタを1回で何十匹も取った。
家より田んぼや森の割合が多い田舎が僕のふるさと。
そんな風景に、というかそのときの夕方の雰囲気となんだか似てる。
心地よい疲労感とそれを包みこんでくれるような不思議な雰囲気。
ここ何ヶ月か南米を旅していて、どこか緊張感を持って旅していたと思う。
実際そんなことはないんだけれど、泥棒が多いとか治安が悪いとかそんなことに対して無意識に警戒していた気がする。
ここにはそれを完全に取り払ってくれる空気がある。
道行く人とすれ違うと笑顔で笑いかけてくれる。
ここは大丈夫。
そう感じるから。
We came to Patagonia , south region of South America . It’s famous for great nature . For me it’s so lovely because of pretty town . That reminds me of my home , the place where I grew up . That town’s atmosphere looks like my home . Here is something special .
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372日目 , 17th January 2010 El Calafate , Argentina
パタゴニアの町に癒された翌日、カラファテのハイライト、ペリトモレノ氷河へ向かった。
僕らは今まで氷河を見たことがない。
氷河ってどんなんだろ〜と期待を膨らませながら、バスに乗る。
バスの車窓から見えるのは森と草原と湖、ときどき家。
牧歌的な風景でずっと見ていても全然あきない。
氷河というか氷さえひとかけらも見えないけど、ほんとにあるんかな〜。
1時間くらい走って道路の片側が湖、もう片方が山の急斜面になった。
この湖、氷河の氷からできてるんかな〜。
管理事務所に到着。
まだ氷河は全然見えない。
くねくねした道を進んで大きなカーブを曲がったとき
「あっ、氷河や!」
湖越しになにか白いがけみたいなのが見える。
あれが氷河か〜。
遠くなのであんまりよくわからない。
近くの駐車場に来てさあ降りようと準備していると、駐車場を通り越して、氷河から遠ざかっていく・・・
ってここ氷河なんですけどなにか?
奥にも駐車場があってそこに停車。
どうやら遊歩道があるらしく、その道を歩いて氷河に迫っていくみたい。
ちょっと湖畔に歩いていくと、流氷がぷかぷか佇んでいた。
ちょっと持ってみるとかなり重い、当たり前やけどめっちゃ冷たい。
表面は結構つるつるしてる。
初めての流氷との対面に興奮気味の僕ら。
しっかり整備された遊歩道をテクテク進んでいくと、氷河がどんどん近づいてくる。
ミラドールについて、そこから間近の氷河を見ると、すっごく青くてキレイ。
自然が作り出したものなのに、絵の具の原色の水色をそのまま塗ったみたい。
こんな例えをしたら氷河の価値が下がっちゃいそうだけど、完全にガリガリ君(ソーダ味のアイス)の色です!
もうほんとにそのまんま、何万いや何億人分のガリガリ君の親玉が、ペリトモレノ氷河だったのです(笑)
いつまで見ていてもあきないのですが、小雨が降っていて、凍えそうなので仕方なくそこを後にしました。
さらに進んでいくうちに雨も止み、晴れ間も見えるようになってきたとき、突然
「ゴォォ〜ドォ〜ン!!!」
と何かが爆発したような轟音が響き渡った。
急いで氷河を見に行くと、ちっちゃな氷の塊が氷河の傍に浮いている。
もしかして崩落!?
崩落は、気温が上がって氷河が溶けて崩れていく現象で、気温が高い夏の今しか見れないらしい。
そこでしばらく待っていると、
「ミシミシ!!」
氷が裂ける音がして、でっかい氷の塊が崩落した。
とにかく音がすさまじくて、さっきの倍くらいの大きさだった。
そこからは、氷河が山の中腹まで何キロも続いている様子も見れた。
自然ってすごいな〜と改めて感じた巨大なガリガリ君でした。
ガリガリ君食べたいな〜。
We went to glacier Perito-moreno . It is so huge and beautiful . The color is pale blue and looks like Japanese ice cream we love to . (haha) We wanna have that ice cream because of that glacier .
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374日目 , 19th January 2010 El Chalten , Argentina
カラファテを後にしてエルチャルテンヘ向かった。
ここはあの有名なフィッツロイのお膝元。
アウトドアブランドパタゴニアのロゴマークになってるやつね。
といってもパタゴニアに来るまで知らなかったけど(笑)
入村前にトレッキングの簡単なレクチャーを受ける。
晴れていたら町のどこからでもフィッツロイが見えるらしいんだけど、曇っていて全然見えない。
この村は観光で成り立っていて宿もピンキリ。
一泊何万円する別荘風ホテルもあれば、僕らの止まるようなユース、5人くらいで一棟を貸しきる宿、カバーニャと呼ばれるバンガローといろいろある。
一時間くらい捜しまわって結局、バス停の近くのユースでたまたま二人部屋が空いていたのでチェックイン。
ここのユースは1階がレストラン、2階がリビングになっている。
建物に木をふんだんに使っていてあったかみがあって、いい感じ。
ソファがビーズクッションのめっちゃでっかい版で体を預けるとゆっくり沈んでいって体にフィットする。
外が寒いので宿にいるときの大半はこのリビングでのんびり過ごした。
翌日、エジプトで負傷した古傷が痛むユッキーを宿に残して、僕はフィッツロイに向かった。
冬服をたくさん着込んで完全武装していったものの、一歩外に出ると寒い。
夏でこれやったら、冬どうなるんだろう?
入り口を抜けると、いきなりめっちゃ急な坂が続く。
はぁはぁいいながら何とか登りを抜けるとこの景色
雄大。
そんな言葉がしっくりくる。
人は人生に何度そういう景色に出会うんだろう。
それから森ゾーンに入った。
平坦な道で、木が強風をさえぎってくれるので歩きやすい。
その森を抜けると・・・
虹だ!
マンガみたいなシチュエーションにテンションが上がる。
しばらく眺めていると、雨がぽつぽつ落ちてきた。
やばいな〜と思って再び歩き始めると本降りになってきた。
しかもちょうど森がない平原を歩いていたので、雨がもろに体に当たる。
強風とあいまってめっちゃ痛い。
特に肌を露出している頭と顔。
楽しいはずのトレッキングなのに、俯きながら景色を眺める余裕もなくただただ進む。
メガネが曇る中、ぼんやり遠くの氷河が見えた。
30分くらい歩くと再び森に入って、キャンプサイトに到着した。
僕は日帰りなので、テントを張っている人に混じってひとやすみする。
ダウンは水を吸って重たくなってる。
やれやれ。
再び歩き出す。
フィッツロイが見えるミラドールまであとわずか。
川原の道標にしたがって岩だらけの道を進む。
アップダウンが激しく、途中、小さい川を飛び石しながら渡ったりしてかなり体力を消耗していく。
けど逆にランナーズハイになってきて、どんどん歩くスピードが速くなってくる。
同時にテンションも上がってくる。
そして氷河のある湖について、上を見上げると湖越しにフィッツロイの雄姿が・・・
ない・・・
曇っていて全然見えない(泣)
しばらく待ってみたけど全然見えない。
あ〜、天気はどうしようもないな〜。
仕方なく、雨のあたらない岩陰でユッキーお手製のパスタを食べて、再び来た道を引き返した。
その翌日、氷河の洞窟に行くツアーに参加しましたが、こちらも悪天候で中止に。
散々なチャルテン。
帰りのバスに乗り込み、二人でまた来ようと話していると、車内がなんだか騒がしい。
みんな後ろを振り返って何か言っている。
僕らも振り返ると、滞在中ずっと曇っていて見えなかったフィッツロイが、姿をあらわしているじゃありませんか。
あ〜かっこいい、フィッツロイ。
最後の最後でフィッツロイをチラ見できましたが、また来るぞ、今度はばっちり見るぞと心に誓ったチャルテンの3日間でした。
We are in El Chalten . It’s base to visit Fitzroi , one of the most famous mountain in the world . I tried seeing Fitzroi . But I couldn’t see that because of bad weather . At the end , we saw it from bus window for 5 seconds . We are gonna visit here again to see that .
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378日目 , 23rd January 2010 Punta Arenas , Chile
プエルトナタレスに戻ってきた。
前に泊まった宿が満室だったので、近くで宿を探した。
僕らの予算に合う宿がなかなかなくて、何件目かでやっと決まった。
宿の名前はCasa Chila
名前通りチラおばあちゃんの家。
荷物を置いてリビングに行くと、笑顔で温かいコーヒーをサーブしてくれた。
チラおばあちゃんは話好きらしくて、いろんなことを楽しそうに話してくれて、うれしくなる。
ここは昔日本人宿だったみたいで、一番新しい書き込みが2,3年前の情報ノートを見せてくれた。
おっきなストーブの熱で暖まりながら椅子にもたれて、コーヒーを飲む。
壁にかかっている写真とか絵は、すごく古くて黄ばんでいる。
パタゴニアの雪に埋もれて何年も取り残されたような古くて懐かしさが漂う。
なんだかおばあちゃんの家みたい。
落ち着くな〜。
ここの庭には猫の家族が住んでいる。
そこの子猫がめっちゃかわいい。
足が痛くて休憩中のユッキーは僕がパイネ国立公園に行っている間、猫と遊んで過ごしてた。
僕らの滞在中にめっちゃうるさいドイツ人グループが居たせいで、ほとんどチラとは話ができなかったけど、彼らが出て行った朝はゆっくり話をすることができた。
この宿にまた来たいな、チラに会いに来たいなと思った。
特にゆきはずっと宿で過ごしてたので、僕より強くそう思ったと思う。
旅していてなかなかまた来たいと思える宿はない。
なぜなら宿は目的地に行く為の拠点で、宿が目的じゃないから。
けど、ときたまこういう宿にめぐり合う。
地球の反対側で、僕らは素敵な宿と人に出会った。
別れを惜しみつつ、プエルトナタレスを後にした。
目的地はプンタアレーナス。
最初に飛行機でパタゴニアに入ったところだ。
パタゴニアの最後を飾るのは、動物好きのユッキー待望のペンギンツアー。
町の近くにマゼランペンギンの巣営地があってそこでペンギンたちと戯れようという作戦だ。
バスに乗って1時間、ペンギンの巣営地に到着。
滞在時間があまりないので、急ぎ足で草原の中の遊歩道を進んでいくと、
「いた〜!!カワイイ〜!!」
僕らの目の前2mくらいのところに2匹のペンギンちゃんを発見!
動きがシンクロしてます。
氷の中にいてるっていうイメージがあったけど、こんな草原にもいてるんだ〜。
海岸には、産毛が生え変わりそうなこどもペンギンがいてました。
めっちゃかわいかったのが、4匹のペンギンが巣に向かって草原を一列で歩いていると、途中でイタチが目の前に現れて、
「ワァーやばい!」
ってペンギンがなって、駆け足で引き返したシーン。
イタチは穴を掘ってて気付かなかったんだけど、ペンギンが気付いてからの慌てようがめっちゃかわいい。
羽をバタバタさせて、我先にと隊列を乱してぺたぺた駆け出した様は、ペンギンコントを見ているみたいだった。
初めての野生のペンギンに大興奮、そしてかわいさにめっちゃ癒されたプンタアレーナスでした。
次の日、南極ツアーの出発地であるアルゼンチンのブエノスアイレスへ。
いよいよです。
We are in Punta Arenas . We went to the penguin nest near the town . They are so lovely !
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384日目 , 29th January 2010 Buenos Aires , Argentina
南米のパリと言われるブエノスアイレス。
町を歩くと、洗練されたブティックなんかが並んでるのかと思いきや、そうでもなく普通の都会といった感じ。
僕らがここに来た理由、それは12日間の南極クルーズの出航地だから。
準備のために前乗りした僕らが向かった先は、ブエノスでのショッピングならここ、そうフロリダ通り。
僕らが参加する南極クルーズにはドレスコードがあって、基本スマートカジュアル、航行中の数日はフォーマルなので、スーツとドレスを買いに来たんです。
旅の間着続けたボロボロの服ではさすがにダメだろう、せっかくそんなクルーズに参加するんだからフォーマルを楽しもう、ということになりました。
いろいろまわって結局、ZARAで僕のスーツ、ユッキーのドレス、服を買いました。
ユッキーいわく
「ある程度名前が通ったブランドは縫製がしっかりしてる。」
とのこと。
ちなみに総額なんと1500ペソ(4万円弱)!!
旅でこんな大金を服に使ったのは初めてです。
旅もあと1ヶ月弱なので、だんだん「もう最後やしいいか、帰ってからも使うし」という気持ちになってきています。
愛想がなく、文句をちょこちょこ言ってくる宿のオーナー、光のあんまり入らない、夜は蚊が入ってくる部屋で耐えること5日間、ついにその日がやってきた。
アメリカで買ったポロシャツにジーンズをはいた僕、買いたてのかわいい服を着たユッキー。
宿を出ていつも乗らないタクシーを呼んで乗り込んで向かった先は、港。
到着するとどうやら違うドックだったらしく、タクシーを乗り継いで、僕らが乗る船のドックへ。
たくさんのクルーズ船がブエノスアイレスから出航するらしく、たくさんの船会社があって分かりずらい。
僕らが乗る船は、CELEBRITY INFINITY 。
ゲートで手続きを済ますと、バックパックはポーターが運んでくれる。
重たいバックパックから解放される2週間。
うれしい!
それから船内へ。
中に入るとまずはウェルカムドリンクのシャンパンが。
う〜んセレブです!
船内にはエレベーターがあって、階数を見るとなんと11階建て!!
船なのに11階建ってどういうこと?
9階のレストランに行くと、ビュッフェ形式の昼食が準備されているじゃないですか!!
ローストビーフ、トンカツ、その場で茹でてくれるパスタ、卵料理、肉料理、魚料理、スープ、サラダが何十種類もなんでも取り放題、食べ放題!!
もちろん食後のケーキ、新鮮なフルーツ、さらにアイスクリーム(ポイフルみたいなグミ入れ放題)までなんでもあり!!!
しかもめっちゃうまい!!!
こんな豪華な食事いつ以来でしょうか?
たらふく食べて、僕らの船室に入ってみると・・・ハァ〜(溜息)
ここは高級ホテルですか?
昼と夜、毎日2回のハウスキーピング、勢いのいい温水がでるシャワー(もちろん真水です)、夜は毎食フルコースの豪華な食事。
案内によるとレストランは5つくらいあってその中から好きなところを選んで、好きな時間に、好きなものを好きなだけ食べていいんです!
船内には、プール、ジャグジー、スパ、サウナ、カジノ、ジム、シアター、劇場、バー、卓球場、屋上にはなんとジョギングコースまであるんです!!
最高!最高です!
笑いが止まりません。
夕刻、僕らセレブを乗せて、セレブリティインフィニティ出航です。
We joined Antarctica cruise . The ship we rode on was fantastic and so luxurious !! Look at above photo !
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394日目 , 8th February 2010 Antarctica
えーこちらセレブリティインフィニティセレ部です。
最初の数日間はほんとに夢のような生活に浸っていました。
しかし、運悪く悪天候のために、ゆっきーが楽しみにしていたキングペンギンの楽園、イギリス領フォークランドに上陸できなかったり、南極大陸に行くためには必ず通らなければならないドレーク海峡が渡れない。
フォークランドには、キングペンギンのコロニーがいっぱいあって、好奇心旺盛な赤ちゃんペンギンがくちばしで僕らをツンツンしてくるらしい。
めっちゃかわいいやん!!と期待しまくっていたのに。しかも、南極行きもあやういなんて。
南極行かれへんかったら大金はたいて南極ツアーに参加した意味ないやん!
ということで、船内ではアルゼンチン人のグループがデモを起こしてたりと、みんなのイライラもピークに達しています。
そんな状況のなか、船内に缶詰になること一週間。
僕らはというと、最初はへこみまくって無気力。
それからは、へこんでても仕方ないので、ジムで筋トレしてみたり、卓球大会に出てみたりとここでしかできないことをいろいろやってみた。
けどやっぱりいまひとつパッとしない。そんな僕らを助けてくれたのは、この南極セレ部の面々でした。
乗客2000人の中に僕らと同じ空気をもった日本人っぽい人がいるな〜と思って話をきくと、なんと10人中僕らを入れて8人が世界一周中!
しかもみんなカップル旅と夫婦旅!
親近感を感じて仲良くなるのに時間はかかりませんでした。
なかなか日本人宿にはなじめない僕らですが、この特殊な状況では不思議と話に加わっていけました。
缶詰中は、ほとんどまさくんりかちゃんの部屋に集まって飲み+ダハブゲーム。
飲んでしゃべって笑って、楽しい南極缶詰生活を送れました。
みんなに会っていなかったら、つまらない南極ツアーだったんだろ〜な〜。
ほんと出会いに感謝、まーくん・まいちゃん・まさくん・りかちゃん・ゆたかさん・すみさん・ちづるちゃん・リンくん、みんなに感謝。
僕らのほかにも、日本人の本物のセレブの方たちも乗船していて、貴重なお話を聞けて楽しい時間を過ごせました。
1週間たったある夜、「南極に行きます!」って放送が入った。
「ほんまかいな〜」と思っていると、意を決したかのように、気合いをいれて数日前引き返したドレーク海峡を超高速でどんどん突き進んでいく。
そのとき僕らはまさくんの部屋にいてたんだけど、大波をこえて突き進んでいく度に、「どぉーん!!」というものすごい衝撃音のあとに、大量の水しぶきが窓にかかった。
あの〜ここ6階ですけど・・・
船がかなり大きく揺れてちょっと恐怖を感じたのと同時に「南極にマジでいくんだな」と感じた。
揺れが激しいからか、南極へ近づいているからか、なかなか寝付けない。
窓からうっすら外が見える。
まだ夜明け前みたい。
静かだ。
ぼんやりした白い塊がゆっくり左から右に動いていく。
波も全然たってなくて、すぅーっと船が海の上をスライドしているみたいに感じる。
「南極ついたで。」
ゆきといっしょにダウンを着て、最上階へ。
あたりには流氷と雪をかぶった真っ白の陸地が見える。
凍えるような寒さの中で、凛とした空気に触れる。
「僕ら、ついに来てんな・・・南極に。」
そう僕らは今、南極にいる。
それから数時間、寒さに震えながら、椅子に立って船頭部の高い柵からちょこんと顔を出して、ゆっくりと表情を変える南極を飽きもせずに眺めた。
近くで数匹のクジラが潮を吹いては、しっぽを見せる。
シャチが白いお腹を見せて、船の近くを泳いでいく。
流氷で休憩していたペンギンの群れが船に驚いて我先にと海に飛び込んでいく。
アザラシが船の下を泳いでいく。
一度はもういけないとあきらめた南極に、人間を寄せ付けない極地に僕らはいる。
たったそれだけのことに心が大きく動いた。
僕らの頬を涙が伝った。
We are in Antarctica at last ! We are impressed by beautiful snow landscape and animals ! We moved and drop tears because we are here now .
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397日目 , 12nd February 2010 Ushuaia , Puero Madryn , Argentina , Montevideo , Uruguay
フォークランドには立ち寄れませんでしたが、僕らは3都市に寄港した。
まずは、南極に最も近い町、ウシュアイアに降りたった。
200人乗りの小型ボートでクルーズ船から港に着く。
一週間ぶりの陸地でなんだかホッとする。
ふと隣のユッキーを見るとフラフラしてなんだかしんどそう。
「どしたん?」
「しんどい・・・地面が揺れる・・・」
なんとユッキーは「陸酔い」しているらしい。
「陸酔い」なんて初めて聞いた。
てかそんなんあるん?
一週間、船の中で缶詰にされてて、体が船仕様になってしまい、ゆっくり揺れているのが当たり前になってしまったらしい。
一週間前まで、20年以上も陸で生活してて、泣きそうになりながら言った言葉が
「船に戻りたい・・」
僕が知らない間に妻は海上民族になってしまったらしいです。
そんなことをいってもせっかく上陸したからには、ウシュアイアを楽しみたいということで、国立公園へハイキングに向かった。
ミニバスで公園までいくと、ときどきチラチラ車の前を横切る小動物が!
なにかな〜と思って目を凝らすとなんと野うさぎ!!
ハイキングしているとあっちこっちにいっぱいいてる。
初めての野ウサギに大興奮。
お弁当に持ってきたパンを手のひらにのせると、30cm手前まで近づいてくる。
けど、そこからの一歩が怖いみたいでなかなか来ない。
地面においてあげるとぱくっとくわえてちょっと離れたところでむしゃむしゃ食べる。
めっちゃかわいい。
テクテク歩いていくと、ビーバーの巣にたどり着いた。
長さ10m、幅2mくらいの巨大な巣は、よく漫画で見るみたいに何千本という小枝で作られている。まさに自然のダム。
昔の人はこれを見てダムを造ることを考えたんじゃないかな〜。
隣にいてたツアー客の観光ガイドによると、このダムはもう捨て去られてビーバーは住んでいないらしい。
う〜ん残念。
ビーバー見たかったな。
それでもハイキング中には、道端に不思議な植物が群生していたり、でっかい鳥がいてたり、2時間ちょっとでかなり楽しめた。
森を歩いてふと足下を見ると、ユッキーの靴に見たこともないようなでっかいくっつき虫が
なんかかわいい
2人で静かな森を歩いていると、船の中でのストレスがすぅ〜っと消えていった。
やっぱり僕らは、安全で豪華な監視されたツアーよりも、自分たちで好き勝手に旅してるほうが合ってるみたいだし、そんな旅を欲してるんだなと思った。
そして、次はアルゼンチン中部のプエルトマドリン。
ここの国立公園にはたくさんの海洋生物がいてるらしい。
僕らは何万羽といるというペンギンの巣営地に行きたかったんだけど、港に到着してちゃんと確認せずにツアーに申し込んでしまった。
高いツアー料金でしかも行きたい所には行けずと満足には程遠い結果になってしまった。
しっかり確認しなかった自分が悔しい。
そのツアーでは、ペンギン・ゾウアザラシ・アルマジロや銀キツネをちょっと見て、早めに港に帰ってきた。
船に帰ってきて、ちょっと凹みながらレストランの窓際でこのクルーズでハマったルイボスティーを飲んでいると、港の反対側に寄港していた船の先で何かが動いてるのを見つけた。
カメラの望遠で見てみると、野生のアザラシだった。
チリのバルパライソでもそうだったけど、アザラシは船の先で日向ぼっこするのが好きみたい。
まだ出港までは時間があったので見に行くと、1匹だけじゃなくて10匹くらいのアザラシが水中をシューっと魚雷のように泳いで急旋回したりしてた。
水族館でよく見るやる気のないアザラシとは似ても似つかない機敏な動きに目が釘付けになった。
よく見ると小さな魚の群れを追いかけてる。
どうやらご飯の時間らしい。
アザラシ同士が衝突しそうになって体をくねらせしぶきがあがる。
こんな生き生きしたアザラシを間近で見れて、昼間のツアーはこれの前座だったんだな〜と一人で納得。
わざわざ遠くに行かなくても、こんなところにいてたんや。
旅でも人生でもたまにこういうことあるな〜。
クルーズ最終日。
この日は夕食のフルコースがいつもより豪華で、フルコースのフルコースだった。
食後には、総料理長のあいさつに続いて、毎日僕らにサーブしてくれたウェイターがケーキに花火をさして大行進。
みんなナプキンを振りまわして大盛り上がり。
食後は、本場のタンゴとガウチョを鑑賞。
両方ともはめっちゃかっこいい。
すごい。
夜はセレ部のみんなと打ち上げ。
最初は行きたいところに行けなくていまひとつだったけど、終わりよければすべてよし!
楽しかったな〜。
2週間もおっきな船でクルーズしたこと
セレブな世界に足を踏み入れたこと
南極に行けたこと
みんなに出会えたこと・・・
初めてづくしの素敵なクルーズでした
さあ旅ももうあとわずか。
日本が見えてきました。
We landed in Ushuaia , Puerto Madrin and Montevideo on the cruise .
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399日目 , 14th February 2010 Buenos Aires , Argentina
超豪華客船セレブリティーインフィニティーから、2週間ぶりにバックパックを担いで港に降りたった。
セレブなクルーズからまたもとのバックパッカーの旅に戻った。
バックパックを担いでいると、背中の重みで「俺、旅してるな〜」って感じる。
まさくん夫婦とマー君カップルたちが日本人宿に泊まるらしいので、とりあえずその宿に行ってみて空きがあるか聞いてみることにした。
答えはNO。
20弱のベッドがある宿なのに、日本人で全て埋まっているとのこと。
日本から2万キロ離れた外国に、こんなに日本人が集まっている。
日本人って不思議な民族だな〜。
親切な管理人さんが近くにある安宿を教えてくれたので、歩いていくことにした。
その宿までは5ブロック(250mくらい)。
宿を出て、歩道を一列縦隊で進んでいく。
日曜日だからか、やたら人が少ないし、店も閉まってる。
ふらふら〜っとバイクが道の反対側に停まってバイクに乗ってるヤツが僕をじっと見てる。
こちらも「何や?」とじっと相手を見て、そのままバイクを通り過ぎた。
すると10mくらい進んだところで今度は僕らの歩いている歩道側にきて、僕にスペイン語でなんか話しかけてきた。
「何?」
って聞くと、ボディランゲージで
「前のリュック置いてけ!」
「えっ・・・」
僕が言うと、バイクに二人乗りしていたうちの後ろに座っていた高校生くらいのガキが着ていたトレーナーの中から何かを取り出そうとした!!
(やばい!銃や!殺されるっ!!! )
と思って、とっさに
「走れっ!ユキ!!」
何が起こったか分からず動かないユキ。
「うぉーーーーーーーー!!!」
とありったけの声で、叫んだ。というか吠えた。
それは僕なりの必死の、命がけの威嚇だった。
そしたら、「アホヤこいつ」みたいなことを2人で言い合って、薄笑いを浮かべながら去って行った。
助かった〜。
相手が子供でよかった〜。
ホッとすると同時にここにいてることがめちゃくちゃ怖くなって、すぐに流しのタクシーを捕まえて目的地のホテルまで連れて行ってもらった。
襲われそうになったのは、ホテルまで50mくらいのところだった。
部屋に荷物を置いて一息つくと、めっちゃ怖くなって、めっちゃへこんだ。
とりあえずお腹が減りすぎたので、出たくなかったけど外に出た。
宿は大通りに面していて、人通りも結構ある。
けど、隣の警備員が入口にいる宿の隣のバーガーキングに行くのでさえ、ためらわれるくらい僕らはダメージを受けていた。
ご飯を食べてちょっとましになったところで、大通りにあるネットカフェへ。
クルーズ中はずっとネットができなかったから、メールチェックやらワンピースを見たりしていた。
ここのネットカフェは、日本のそれのように仕切りで区切られている。
僕らはそこの1ブースに2人で入って、自前のノートパソコンでネットしていた。
1時間くらい経って、1人の男が僕らの後ろをうろうろしだした。
客かな〜と思って特に気にも留めずにいた。
それから5分くらいしたら、その男が僕に
「友達が店の前で待ってるよ」
って言ってきた。
(そんなはずないやろ。日本人宿の誰にも行くって言ってないし)
と不審に思いつつも、入口に向かって歩いていった。
その隙に別の男が、僕らのブースに近づいていく。
なんかやばい!と思った瞬間に、ブースに座っていたゆきがばっと立ち上がった。
するとその男はびっくりして、さっと踵を返して立ち去っていった。
気づくと僕を呼んだもう一人の男も消えていた。
・・・パソコン盗られかけてた・・その時やっと気付いた。
そいつらにはユキが仕切りで隠れてて見えていなかったらしい。
盗られなかったからよかったものの・・
またしても頭が真っ白になって、すぐに宿に帰った。
部屋に戻って、「もう今日、嫌や!」ってなって、夕飯はプリングルスのポテチで済まして、一歩も外には出なかった。
危ない目にあったのは、後にも先にもこの日だけ。
クルーズのセレブな空気をまとったままブエノスアイレスに降りたってしまったのか、僕らが油断していたのか運が悪かったのか、分からない。
そのすべてが重なったのかもしれない。
ただひとつ言える確かなことは日曜のブエノスアイレスには気をつけろ、それだけです。
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404日目 , 18th February 2010 puerto Iguaz , Argentina
先日の恐喝未遂で、ブエノスアイレスではひっそりと暮らしています。
外出は最小限で、せいぜいご飯を食べにいったりするくらい。
どうしても外にでないといけない時だけ、なるだけ大通りを速足で歩いて目的地まで直行直帰。
なぜここを立ち去らないかというとオーストラリアのトランジットビザを取っとかないと行けないから。
世界一周航空券の最終目的地であり、日本への経由地オーストラリアのトランジットビザを申請するために数日間走りまわった。
そのかいあってか大使館の人に無理言ってお願いすると、なんとか飛行機に乗る日までにビザをもらえることになった。
ほっとひと安心。
ビザの申請を終えて、早速向かったのがバスターミナルのチケットブース。
僕らには南米の最後のハイライト、イグアスの滝が残っているんです。
翌日、20時間ほどバスに揺られて、プエルトイグアスに到着。
早速予約していた宿に向かう。
ブエノスアイレスと違って、のんびりした空気が漂っていて、びくびくせずに過ごせそう。
よかった〜。
町は広い庭付の家が並んでいて、なんだかオーストラリアみたい。
湿度も気温も高いし。
宿には狭いながらもプール、半屋外の広いテラスがあってすごい気持ちいい。
ここにいてる数日間、朝はテラスで朝食とコーヒーを飲みながら1時間くらいのんびりする幸せな時間を過ごせた。
「今日、滝行こっか?」
朝食を食べ終えて、バスターミナルに向かう。
するとそこで、南極クルーズでいっしょだったユタカさんとスミさんに偶然再会。
そういえば昨日スーパーに行く途中に似たような後ろ姿見てんな〜。
やっぱりそうやってんや〜。
いっしょにバスに乗って国立公園に到着。
イグアスの滝は、アルゼンチンとブラジル双方の国境の境にあって、というか滝のある川で国境を分けている。
僕らはパスポートをオーストラリア大使館に預けているので必然的にアルゼンチン側から滝を見ることになる。
入口をくぐってテクテク歩くと「ごぉーーー」っとものすごい音が聞こえてくる。
ワクワクして小走りして見に行くと・・・
すっげ〜。
でっかい滝が何十個も連なっていて、何百メートル先まで続いてる。
滝壺からは白い蒸気がすごい速さで噴き出してる。
イグアスの滝はここだけじゃなくて、何百もの滝の総称らしい。
その周囲にボードウォークが張り巡らされていて、いろんな視点からいろんな滝を楽しめる。
歩いていると、イグアス名物のアナグマが通ったり、見たこともないきれいな色をした蝶がひらひら僕らの周りを飛んでいく。
ボートで滝に近づくアクティビティーもあって、行ってきたしんくん達に勧められていたのでやってみることに。
ハイスピードで滝に向かっていくので、水しぶきが痛くて、目が全然開けられない。
もちろん服はびしょぬれ。
いい経験ができました。
それからイグアスの滝最大のハイライト、悪魔の喉笛へ。
ちょっと離れているので汽車に乗って近くまで行く。
広〜い大河の上に架かる橋を進むにつれて、さっきとは比べ物にならない爆音が近付いてくる。
つきあたりから見下ろすとすごい光景が。
5m前を大量の濁流が次から次へと下に落ちていく。
その濁流は下に着く前に水しぶきになって消えてしまう。
一か所をずっと見ているとそこに吸い込まれてしまいそうになる。
まさに悪魔の喉笛!
蒸気が吹きあがってそこに虹ができる。
どれだけ見ていても全然飽きない。
来てよかったなぁ・・・
滝に満足した。
そして旅にも満足した。
時間だ。
さあ、日本に帰ろう。
It’s time to go .. Back to Japan , shall we ?
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