178日目 , 7th July 2009 Madrid , Spain
シェフショウエンでゆきの体調が回復するのを待って、テトアンで一泊して、モロッコ最北の町タンジェールにたどり着いた。
シェフショウエンからタンジェールまでバスで3時間くらいで直行できる距離だ。
ただ、シェフショウエンの出発前日に調子にのって食べた生野菜サラダで、ゆきに続いて僕もバスの中で吐き気に襲われテトアンで休養せざるをえなくなった。
幸いにもゆきが病院でもらった薬が残っていたのでそれを飲んでなんとか回復したからよかったものの・・・
ヨーロッパを目前にしてここがモロッコであることをうっかり忘れてた。
タンジェールからスペインまではもう目と鼻の先で、町の人は大半がスペイン人。
モロッコは北にいくにつれて、スペインの影響が強くなって、フランス語からスペイン語に言葉が変わっていくようだ。
ここでは多めに残ったモロッコの通貨デゥラハムで海が見えるちょっといいホテルに泊まったり、普段食べないマクドナルドハンバーガーを食べたりしてモロッコ最後日を有意義に過ごした。
次の日、朝早く宿を出発してタクシーで港へ向かった。
今までさんざん使ってきたタクシーも、当分使えないな〜とか思いながら、開店準備をしている店の間を通り抜けていった。
ブースでチケットを買って、やる気のないイミグレーションを通ってフェリーに乗り込んだ。
スペインまではたったの60分。
初めての海路での国境越えにワクワクしていたけど、600人乗りのでっかいフェリーでかなり高速で進むので感慨に浸る時間もなく、普通の移動と特に変わらなかった。
すぐにスペインの港町アルジェシアスに到着した。
モロッコとスペインは一時間くらいしか離れていないのに、町の雰囲気が全然違う。
まず建物が整然とならんでいてしかもキレイ。
そして駅を出たにも関わらず誰も声をかけてこない。
タクシーの運転手ですら遠くから「タクシー乗るんかな〜」っていう感じでこっちをうかがっているだけ。
そしてやっぱり僕らの予想通り物価がめっちゃ高い(泣)
小さなサンドイッチで4ユーロ(560円)近くする。
オーストラリア以来の自炊生活を再開しないといけないようです。
港でマドリッド行きの夜行バスまで7時間も待って、ようやく乗車できた。
ここでもアフリカとのギャップに感動。
まずバスに乗ったらちっちゃいミネラルウォーターをくれて、バスがすごくきれい!
こんなちっちゃなことで感動できる自分がちょっと好き。
バスの中では寒いくらいの冷房が効いていたせいであまり眠れずに早朝にスペインの首都マドリッドに到着。
そこからメトロに乗って、僕が7年前初めての一人旅で泊まったユースホステルへ向かった。
駅からユースへの道は覚えてなくて何度か間違えたけど、中に入ると見覚えのある建物が並んでいた。
ロの字型に配置された平屋建ての建物が大きな中庭を囲んでいて、すごく居心地がいい。
この一帯はマドリッドの郊外の森林公園になっていて、静かで、鳥の鳴き声が聴こえて、ハイシーズンなのに泊まっている人もほとんどいない。
7年前はまだ大学生で、「マドリッドは首締め強盗がいるから危ない」って聞いてビクビクしながら早足で町を歩いてた。
当時は緊張してて分からなかったけど、昼間に大通りを歩く限りマドリッドは問題ない。
かなり気疲れしててここについたときに、ほっとしたのを覚えてる。
たしか夕方にはもうシャワーを浴びて庭の芝生に寝っ転がってゆっくりストレッチした。
ヨーロッパはご飯が高い割に量が少なく町ではたらふく食べれなかったけど、ここの夕食で初めてヨーロッパで満腹感を味わったっけ。
あの頃と比べて自分は成長してるんかな〜。
ちょっとは視野が広がった気がする。
旅だけじゃなくて、いろんなことに対して。
We arrived at Spain by ferry from Tanger . We stayed at youth hostel I have been to 7 yaers ago . It is quiet and so nice . That reminded me what I was when I visited .
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182日目 , 11st July 2009 Istanbul , Turkey
マドリッドを2日間観光してトルコのイスタンブールに飛んだ。
これからトルコを2週間ほど見て、ヨーロッパの地中海沿いを陸路と海路で廻ってトマト祭りに合わせて再びスペインに帰ってくる予定。
マドリッドの空港が新しくなっていて驚いた。
久しぶりに見る現代建築。
おそらく関空を設計したレンゾピアノの設計だろう。
2016年のオリンピックに合わせて町のあちこちで工事をしてたからその一環なのかもしれない。
ここではZARAがセールをしていたので久々にゆきに服を買ってあげた。
ここ何ヶ月か服なんて買ってなかったからな〜。
イスタンブール。
西洋と東洋の交差点。
その都市の名前を口にするだけでなんだかエキゾチックな雰囲気が漂う。
街は結構きれいで、そしてとてつもなくでかい。
街を縦断するようにボスポラス海峡が通っているので遠くに行くにはフェリーに乗らないといけないけど、このクルーズが気持ちイイ。
値段もメトロといっしょの1.5TL(100円)。
でなんといってもこの街の中心にはアヤソフィアとブルーモスクがある。
町の中心にいてるとだいたいどこからでも見えるくらい大きくて、モスクの形が独特で半球状のドームがポコポコたくさんある。
中に入ると大きな空間が広がっていて、建物の構造がよくわかる。
アーチ効果を使って効率よく建物の自重を地面に流してる。
中で見るより外からポコポコしたかたちを眺めるのがイイ感じだった。
ここではトルコの情報を集めるために初めて日本人宿なるものに泊まった。
日本人宿っていうのは文字通り日本人しかいてない宿。
世界中の日本語で書かれたガイドブックやマンガが戸棚いっぱいにあふれんばかりに置いてある。
外国にいながら日本語だけで生活ができる感じと、狭い宿に20人近い日本人が集まっている異様な空間に正直戸惑った。
けどこれはこれでなかなかいい経験になったし、次の目的地も決まった。
トルコは魅力的なところがいっぱいあってかなり楽しくなりそうです。
We arrived at Istanbul , Turkey . We went to Aya Sofya and Blue Mosque . They are really big and unique shape like a bunch of balloon . It was impressed me . We stayed at hostel in which lots of Japanese are . It's strange cause here is Turkey . I don't like it .
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187日目 , 16th July 2009 Sumela , Turkey
イスタンブールから夜行バスに乗って18時間、トルコの北東に位置する港町トラブゾンに到着した。
バスを降りて大きく伸びをする。
今までで最長のバスで結構疲れたな〜。
長距離バスステーションのオトガルのベンチに座ってちょっと休憩していると、地元の高校生のグループが話しかけてきた。
今からみんなでアンカラに旅行に行くらしい。
みんな好奇心いっぱいでめっちゃかわいい。
この町のいい宿を教えてもらって、別れ際には自分たちのために買ったであろうお菓子を山盛りくれてバスに乗って去っていった。
いいやつだな〜。
トルコ人は親切だと思う、特に日本人に対してはそう感じる。
みんな僕らが日本人だというと笑顔で
「イイ!(トルコ語。日本語と同じ意味)」
って言ってくれる。
オトガルを離れて、彼らに教えてもらった宿に泊まった翌日、トルコのミニバスのドラムシュに乗ってスメラという土地へ向かった。
ここは僕が旅行前から行きたかった場所だった。
でもどこにあるのか分からず諦めていたら、たまたまイスタンブールの観光案内所でもらった小冊子の中に写真が載っていたのだ。
イスタンブールでトルコの旅行ルートを決めるときにスメラだけ他の行きたい場所と、とてつもなく離れていた。
バスのチケットが2人で1万円もするのに、どうしても行きたいとゆきに懇願して、無理矢理チケットを買ってここまで来た。
トラブゾンからスメラに向かう道は渓谷に作られている。
進むにつれて点々とあった建物もなくなり、青々とした緑に覆われて適度に湿り気もあり、ちょうど日本の奥深い山間のような風景に変わっていった。
期待に胸がふくらむ。
そんな気持ちのいいドライブをすること小一時間、目的地のスメラ修道院に到着。
それは断崖絶壁の崖に静かに、しかし力強くあった。
険しく厳しい自然と建物との対峙。
美しい。
さらに驚いたのは、入り口から階段を下っていくと修道院と崖の間におとぎ話のような小さな町がまるで外界から身を隠すようにひっそりとたたずんでいた。
崖を削って住める土地を確保し、そこにそのまま石窟寺院や住居をつくったようだ。
ここを作るのにどれだけの時間を費やしたんだろう。
おそらく何十年もかかったんじゃないだろうか。
けどそれだけかかっても作る価値のあるものだと思った。
ゆきも気に入ったみたいで、わざわざ来てよかった〜。
We went to the Sumela Monastery . It took 18 hours by night bus . It was awesome ! It stands as if hanging on to the cliff .
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190日目 , 19th July 2009 Cappadokia , Turkey
トラブゾンから夜行バスで10時間、トルコと言えばここと言っても過言ではない景勝地、カッパドキアのギョレメ村に到着した。
僕はずっとカッパドキアという名前の町があると思っていたけど、カッパドキアというのはギョレメ村やその周りを含むその地方一帯の名称で、カッパドキアという町はないんだそうだ。
この村には自然が作り出したとんがり帽子みたいな岩石群の中にあって、その岩を削って穴を掘って住居に利用している家がたくさんある。
僕らがここに来たのは、そんなふうに作られたホテル、そう洞窟ホテルに泊まるためだ。
着いてすぐにイスタンブールで会った人が薦めてくれた洞窟ホテルに行くと、まさにイメージしていた通りのところでかなり広い空間をガンガン掘って部屋に利用している。
屋外はかなり暑くてからからなのに、部屋の中は岩で周りを囲まれているため室温がかなり涼しく(というか寒いくらいで)じめじめしている。
部屋の壁面に小さな棚が掘られていて夜そこにロウソクの火を灯すとかなりいい感じ。
大昔の人はこんなふうに過ごしていたんだな〜としみじみ思いながら就寝しました。
翌日は朝早くからカッパドキアを散策。
まず隣町に行って、めっちゃ巨大な岩を何層にもくり抜いたウチヒサール城に登った。
そこからの眺めはすごいよくてカッパドキアの奇妙な地形を一望できた。
それから急な坂をこけそうになりながら下って、大きな岩をポコポコくり抜いた今は使われていない住居跡を見て回った。
それがめちゃくちゃすごかった!!!
自然が何千年かけて作った奇妙な岩とそれを人間がくり抜いた穴。
これが組み合わさってくつられた光景は、ドラクエみたいにすごくかっこよく見えたり、注視してみるとグロテスクだったり、ちょっとかわいいやつもあったりと見飽きることがない。
スメラ修道院もそうだったけど、僕は自然が創りだしたものと人が創りだしたものがいい関係で共存している風景に感動するみたいだ。
自然だけでもいいものはいい、建物だけでもいいものはいいけど、その2者が重なり合ったものにはかなわない。
更にそこにヒトが加わったら申し分ない。
そんなことがわかってうれしかった。
それからはギョレメ村までハイキング。
谷底を通ってハニーバレーと呼ばれる小山が連なったような岩を歩いたり、ラブバレーっていう尖った岩がぽつぽつある場所を歩いたりと変化に富んだ風景は僕らを楽しませてくれた。
3、4時間歩いてなんとかホテルにたどり着いたら足はくったくた。
ひんやりした部屋でクールダウンして、シャワーを浴びてそのまますぐに夢の世界へ。
今日見た光景が夢に出てくるなんてこと全くなく爆睡。
最高に充実した楽しい1日でした。
その次の日に、トルコの印象をさらによくする出来事があった。
ギョレメからバスを乗り継いで2時間くらいの距離にあるギュゼルユルトという村に行った帰りときのこと。
ここ自体も静かな村で古代の家が残っていてかなりよくて、
「今まで行ったところの中で一番好き!」
っていう言葉がゆきの口から飛び出したくらい。
そして帰りのバスで5、6人のおっちゃん軍団が村役場から乗ってきた。
おっちゃん達はみんな村役場で働いているらしくて、わいわいがやがや楽しそうにしゃべっている。
そのうち、仕事が終わって帰れることがうれしいのか、そのおっちゃん達がお互いにこちょこちょしあったり、いじられキャラのおっちゃんの1人をつねったり、ぷくぷくのお腹を太鼓みたいに叩いたりして、子供みたいにはしゃぎだした。
バスの車内は、すごい和やかな雰囲気になって、僕らも思わずニッコリ笑ってしまう。
そして僕らに今とってきたであろうおいしいチェリーをくれたり、ニッコリ微笑みかえしてくれたり、なんとも心地よい。
今までの移動の中で一番楽しい移動だった。
やっぱり人のよさが旅をする上で一番ありがたい。
いろんなことを再確認できたカッパドキアの旅だった。
トルコはいい。
We went to Cappadokia , a highlight of Turkey . There are lots of strange huge stone and men made their home with that stone . The fusion of those 2 was awesome . I was so impressed !!
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194日目 , 23th July 2009 Pamukkale , Turkey
カッパドキアから夜行バスでパムッカレにやってきた。
「ここは白い石灰棚が有名な町で一日いれば充分だよ」
ってカッパドキアで会ったあやこちゃんに聞いてたんだけど、ゆきの靴擦れがひどくなったのと居心地のかなりいい安いホテルを見つけたので僕らは3日間もここにいてた。
何がいいかっていうと、まずはきれいなでっかいプール!
このあたりのプールは山から湧き出ている水を使っているミネラルウォーターのプールらしい。
部屋はめっちゃきれいで、普段僕らがめったにお目にかかれないエアコンとバスタブ!!!
たいてい僕らが泊まる宿にはシャワーしかない。
バスタブがあればお風呂に入れる!
これは日本人にとっては最高の贅沢!!
しかも僕らにとってはオーストラリアのケアンズで住んでいた時以来3ヶ月ぶり!
さらにwi-fiが無料で使えてインターネットができて、トルコで最安の2000円弱とくれば文句なし。
という訳で、最初の2日間はネットしたり、映画見たり、ちょっと暑くなったらプールで泳いだり、夕日を眺めたり・・・
三日目にやっと重い腰をあげて石灰棚とその上にある遺跡アクロポリスを見に行った。
人が少ない時間帯を狙って夕方に来たのに観光客の量がはんぱない。
白い石灰で表面を覆われた長い坂道を登っていく。
途中から湧き水がそこを流れていてサンダルを脱いで登っていく。
水は透明で下の白い石灰と相まってキレイ。
上まで登りきると昔の劇場の遺跡とかがあってなかなかいい感じ。
けどめっちゃ暑い。(泣)
まるでエジプトみたいに熱風が吹き荒れて、日向にいてるとフラフラする。
これはムリと思って遺跡が沈んでいるプールサイドでぶどうを食べながらしばらく話していると、暑さも和らいできて観光客も減ってきた。
そこで石灰棚が見えそうなところまでボードウォークを散歩。
実際行ってみると僕がイメージしていたような水がシャンパングラスみたいに上から下の石灰棚にこぼれ落ちていくようなところがなくて、水がほとんど枯渇している。
「パンフレットうそやん!」
っとぶーぶーいいながら歩いていると、なんとか水が残っててきれいなところがあった。
来たときとは打って変わって全然人がいない。
みんな日帰りで来てるからもう帰ったんかな。
夕日がゆっくり沈んでいく。
夕日をぼーっと眺めていると子供の頃を思い出した。
僕は奈良の田舎で育った。
小学校の頃、毎日学校から帰ったら山でカブトムシ取りとか家のすぐ近くの川で金魚をとったりとかできるような自然があふれているところだった。
だから、大きくなって大阪で遊んだりしても、町がギラギラしてたり、人ゴミが多すぎて目が疲れたりすぐしんどくなる。
人が大勢いるところより、ほどほどか少ないところのほうが好き。
自然が少ないところより、多いところのほうが好き。
こんな夕日をゆっくり眺めれる今のような、のんびりしてるけど充実してるそんな毎日を日本に帰っても重ねていきたいな〜。
We went to Pamukkale . We stay here for 3 days because of comfortable hotel which has a big pool , clean room with air-con and free wi-fi . The 3rd day we went to travertine pool . It was so clear and beautiful although there wasn't much water .
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198日目 , 27th July 2009 Mykonos , Greece
パムッカレで一休みした後、トルコ西部の港町クシャダスにやってきた。
ここから僕らはヨーロッパに再上陸するためだ。
ギリシャ、サモス島行きのフェリーのチケットを前日に購入して当日いざ出港。
フェリーの中では、ギリシャからトルコに来ていたというおばちゃん軍団と仲良くなった。なぜかみんな体がめっちゃでかい。
近所の仲良しなおばちゃんが出す独特のほんわか空気に癒されて、あ〜トルコよかったな〜としみじみ思った。
エジプトのシワで会った世界中を放浪しているアメリカ人に、いちばんよかった国はどこ?って聞いたら、
「・・トルコ・・・・・うん、トルコがいいよ」
とソファに深く体を預けながら遠い眼をして教えてくれたのをふと思い出した。
今の僕には、彼がトルコを選んだ意味が分かる。
たった2週間しかいなかったけれど、もっと時間をかけて隅々まで周りたいと思わせてくれる人、風景とたくさん出会った。
そんな感傷に浸っているうちに、あっという間にギリシャ、サモス島に到着。
わずか1時間強の船旅だった。
トルコからうまく入国できるか心配だったけど、
「コンニチハ!」
と笑顔で係員にスタンプを押してもらえた。
その足で、目的地のミコノス島までの夜行フェリーのチケットを買いに行った。
「あ〜やっとミコノス行けるな〜」
と嬉しくなる。
僕らは新婚旅行で、パックツアーでギリシャのサントリー二島とミコノス島を訪れる予定だった。
サントリー二島へは行けたけど、サントリー二島からミコノス島への飛行機の時間が朝5時と早すぎだったのと、エーゲ海クルーズがしたいという希望で、現地で勝手にチケットを取ってミコノスに行こうとした。
途中までは順調なクルーズだったんだけど、悪天候で途中の島で数日間過ごすことを余儀なくされ(それはそれでかなり楽しかった)、結局日本への帰りの飛行機に間に合わなくなり、その島からなくなくアテネに引き返したという苦い体験がある。
今回の旅行ではこのリベンジを果たしたかった。
フェリーの時間まで近くのビーチでのんびり昼寝&シュノーケリングして、いざミコノスへ。
朝起きればそこは・・・ミコノスです。
夜明け前、町はずれの港に着くと、一人の客引きの兄ちゃんがいて、その兄ちゃんのキャンプ場のテントで一泊60ユーロする!
しかも1テントしか空いてないという!!
キャンプでそんなするん!?しかも空きないし!!
着いてから宿を探して泊まろうと思っていた僕らは、怖気づいて今日発の夜行フェリーがあるかフェリー会社に聞いてみることにした。
5時に到着してから4時間待って、朝9時にやっとフェリー会社の人が会社を開けにきた。
早速カウンターに行って申し込もうとすると、ネットが接続できないらしく更に2時間待ち・・
11時前にやっと復旧して、フェリーを探すと夜行フェリーは3日後まで満員・・・
「あ〜どうしよう〜」
一旦カウンターを離れて考える。
ミコノス島は見たい。めっちゃ見たい。
けど、泊まる宿がなかったら、野宿になる。2人では無理やな〜。
再びカウンターに並んで、ヨーロッパ本土行きのフェリーの時間を聞くと、今日の便は朝11時30分発が最終とのこと。
やばい!時間ない〜。
テンパる僕。
ユッキーはもう諦めようと言う。
けど、今僕らミコノス島にいてんのになんでそれをあきらめやんなあかんねん!という葛藤を続けること10分。
納得はいかないけど、仕方なくギリシャ本土ピレウス港行きのチケットを購入。
けど・・けど・・・と思って、買った3分後に払い戻しできるか聞いたけど、無理らしい。
あ〜、もう!!無理か〜。
いやあと20分あるから、できるだけ町に近づいてみよう。
しかし、ほんの少し近づいたところですぐさまユッキーストップが・・
急いでバス停に戻り、もとのフェリー乗り場へ向かう。
結局、遠目に町を眺めるのが精いっぱいだった。
ミコノスと僕らはことごとく縁がないようです。
少しずつ小さくなっていくミコノスの町を甲板から眺めながら、もうここには二度と行かないでおこうと2人で誓ったミコノス島でした。
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200日目 , 29th July 2009 Meteora , Greece
バスに揺られてメテオラにやってきた。
町はゆっくりした雰囲気が漂うちょっと高級そうな観光地。
さすがヨーロッパ。
そんな町にも客引きがいる。
スクーターに乗った頼りなさそうなおじいちゃんだ。
バスを降りるとおじいちゃんが歩いて近づいてきて、
「こっから歩いて5分くらいのところにいい宿あるよ」
って言ってくる。
値切ったらそれなりの値段になったので、そのおじいちゃんについていくことにした。
話が決まるとおじいちゃんは近くに止めてあったスクーターにまたがり、先にブ〜ンと走っていく。
「待って!早い早い!!」
と僕らがつっこむと同時に交差点のところですっと停まって、スクーターのサイドミラーで僕らを見てる。
やっと追いついたと思ったら、またぶ〜んと次の交差点まで勝手に進むおじいちゃん。
遠隔操作で僕らを案内する気のようです。
歩いて5分って言ってたくせに、バックパックを担いで坂道を歩かせること15分、やっと宿に到着。
けっこうきれいな宿で、テラスからはメテオラの巨石というか山が望める。
がんばっておじいちゃんについてきてよかった〜。
明日は念願の修道院。
楽しみだな〜。
翌日、バスに乗って山頂へ向かう。
ここメテオラに来たのは、山頂にあるこの修道院を見るため。
通称「天空の修道院」
当時密教だったギリシャ正教が見つからないように山頂でひっそりと教えを伝えていたらしい。
このあたりに5つの修道院があって、僕らが行ったのはそのうちの2つ。
当時の信者は生活も全てここで完結させるため、食堂から中庭まで全てが修道院内にそろっている。
今は階段が整備させているけど、当時はなく、滑車で下から荷物・人を運んでいたらしい。
当時の生活が分かるような展示をしていてすごく興味深い。
たまたま見かけた修道士は今でも独特の服装をしている。
登りの階段がきつかったけど、登ったかいがあったな〜。
こんなところほんまにあんねんな〜。
世界は広い。
世界にはまだまだ見たこともない風景・建物があるんだろ〜な〜。
そんな風景・そこにある空気感をこれからもっともっと見てみたい。
そんなことを感じた一日でした。
We went to Meteora , Greece . We saw the montesiry on the top of the mountain . They looks like heaven on earth .
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201日目 , 30th July 2009 Alberobello , Italia
ギリシャの西端の港町イグニメッツァから、夜行フェリーでイタリア南部の港町バーリへ。
さらにそこからローカル電車で1時間ほどで、舌をかみそうな名を持つ町アルベロベッロに到着。
前回の天空の修道院メテオラと同様、僕の熱望により訪問が実現しました。
ここに来たかったのはこのとんがり屋根を見たかったから。
駅から10分くらい歩くと、ヨーロッパのふつうの石造の町並みから、トゥルッリと呼ばれる独特のとんがり屋根を持った家がちらほら。
さらに進むとトゥルッリだらけに!!
トゥルッリが増えるにつれて僕のテンションもトゥルッリ並みに急上昇!!
パシャパシャ写真撮りまくり。
よく見るとてっぺんについている装飾が一軒ごとに違っていたり、ポットみたいな形をしたかわいい家があったりして散歩が楽しい。
保存された家の中にも入ることができて、興味深かった。
帰りしな、駅で電車を待っていると、日本人の建築学生カップルに出会った。
2人で建築を巡る旅をしているそう。
ふと学生の頃ヨーロッパを旅したときのことを思い出した。
僕も彼らと同じように建築に熱くなっていて、いろんな建築を見て回った。
今も建築には興味を持っているけど、それ以上に旅に魅了されてしまった。
そう考えると建築をやっていなかったら、こんな旅に出ようとも思わなかったんだな〜。
もっというと、大学のときにサッカーをしていたんだけど、腰をケガして辞めていなかったら旅に出る時間なんてなかったし、普通に就職活動とかして何の疑いも持たずに普通のおっきな会社に入ってずっと働いてたんだろ〜な。
なんでも物事のきっかけは小さなことだ。
その分岐点を進めば進むほど大きく道は分かれてく。
こっちの道を歩いてよかった。
先を見たところ、雑草だらけで歩きづらそうだけど、なんか面白そうだから。
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202日目 , 31st July 2009 Dobrovnik , Croatia
イタリアのバーリからクロアチア行きの夜行フェリーに乗り込んだ。
翌朝、アドリア海の宝石として名高いドブロブニクに到着した。
港は旧市街からは少し離れたところにあって、入国手続きを済ませると感じのよさそうなおばちゃんとおばあちゃんの間くらいの人が英語で話しかけてきた。
おばちゃん「ホテル?」
僕「うん」
おばちゃん「うちに泊まったら?今もイギリス人が3人いてるのよ」
どうやら自宅で民宿的なものをやっているらしい。
他に当てもなく、車で家まで送ってくれるらしいので、泊まることにした。
車に乗っている間、ここがスーパーで旧市街に行くならこの道がいいよと、いろいろ親切に説明してくれる。
おばちゃんの家に着くとすぐ、温かい紅茶とクッキーを入れてくれた。
そしてテラスに行くと、眼下にはオレンジ色の瓦屋根と白壁、広葉樹の緑、青く輝くアドリア海。
その素晴らしい景色にゆきは思わず涙・・・
この宿を選んでよかったな〜としみじみ思う僕。
荷物を置いて早速、旧市街へ。
幅が2mくらいの細い路地を縫うように歩いてく。
しばらく進むと城壁に囲まれた旧市街に・・というか群衆に到着した。
城壁の入口には人・人そして人・・・(泣)
そういえば港にもでっかい豪華客船が停泊してたな〜。
なんとかその群集をかき分けて中に入ってもやっぱり人だらけ。
散策なんてできる状態じゃない。
テーマパークかここは!?とつっこみたくなる。
細い路地に逃げ込んでホッと一息。
街中を歩いても疲れるだけなので、城壁の上をぐるっと一周歩くことにした。
上は有料だからか人もそれほど多くなく、のんびりと街を見下ろして散歩することができる。
一面オレンジ色の屋根瓦が美しい。
歩いていると一定のリズムで路地があり、ぱっと一瞬視界が開ける。
上から見下ろしているからかなんだか上流貴族になった気分。
視点が変わると同じ街なのにこんなにも変わるんだな〜、視点って大事だな〜とか思いつつ、空中散歩を楽しんだ。
スーパーで食材を買って帰って、キッチンでトマト煮込みを作ってテラスで食べた。
夕焼けが紫色できれい。来てよかったな〜。
翌日はさらに視点を変えて、もっと上から見てみようと山の上まで登っていくことにした。
行く前に、昨日街で両替してきたのでおばちゃんに2泊分の宿代を払おうとしたら、言い値より高い値段を言われた。
たかだか100円にもならない値段だったので多く払ったけどなんだか嫌な感じ。
愛想も最初と比べて格段に落ちている。
まぁそんなことを考えても仕方がないので忘れて、今を楽しむことにした。
山の斜面はかなり急で道がつづら折りになって延々と続いている。
2時間くらい登ってやっと頂上へ。
そこにはレンガ造りの廃墟らしきものがあった。
ガラスのない窓と湿っぽいがらんどうの部屋が続いてる。
反対側に回ると入口があって人がいてる。
ここはミュージアムらしい。
せっかく来たので中に入って見ると銃の薬きょう、戦車の砲弾の数々。
さらに進むとテレビがあった。
そこには、20年くらい前のニュースの映像が流れていた。
ここドブロブニクが砲撃されている映像だった。
実はここドブロブニクは、1991年の戦争のときに、旧市街の大半が破壊された場所だった。
今のきれいな旧市街は、再建されたものらしい。
ここに来ている人の何人がそれを知っているんだろうと思った。
僕らも知らなかったけど、そんなことがあったんだ。
山頂には今も砲撃で地面がえぐれた跡がたくさんあった。
そこから見える旧市街はとてもきれいだった。
翌日、移動する朝、さらに愛想のなくなったおばちゃんに挨拶をして家を出てバスを待っていた。
なかなかバスが来ないので不安になっていると、突然、車で宿のおばちゃんが現れて、
「バスは1人20クーナ(クロアチアの通貨)だから、私が同じ値段でターミナルまで連れてってあげる」
と言ってきた。
バスの時間を気にしながらも僕らはもう絡みたくなかったので断るのと同時にちょうどバスが来て乗り込んだ。
バスの料金は一人10クーナだった。
バスの中で僕ら二人は押し黙ったままだった。
しばらくして、「悲しいね」とゆきが言った。
僕は黙って頷いた。
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205日目 , 3rd August 2009 Split,cortula , Croatia
苦い思いをしたドブロブニクを後にしてバスで数時間揺られて着いたのが、ある小さな島。
途中、バスごとフェリーに乗せられるっていう人生初の体験をした。
会社で働いていたころ、自分のパソコンのデスクトップに世界の絶景が日替わりで楽しめる壁紙を設定していた。
今回の旅の目的地もそのデスクトップを見て決めたところが何箇所かある。
どんな写真だったかは忘れていることがほとんどだけれど、行きたいとこリストに自分の手で書き足したのは確か。
過去の自分を信じて今日もそこを目指す。
ここ、コールチュラ島もそんな中の一つ。
着いてみると、またまたおばちゃんおっちゃん達が遠慮がちにも外貨獲得のために、こぞって客引きしてくる。
それを無視して、バスターミナル近くの芝生にバックパックごとゴロンと横になって、朝作っておいたサンドイッチをほおばる。
天気は晴れ。鮮やかな緑の木漏れ日の中で2人そろってランチ。
気持ちいい。
「あ〜これこそクロアチアのハイライトやな〜(ゆきといっしょに旅できてよかったな〜)」
なんて呟いてみる。( )は心の中で。
お腹もいっぱいになったところで、散策開始。
ドブロブニクと比べて、観光客の数が圧倒的に少なく歩いていて心地いい。
町も時計台があったり、細い路地が入り組んでいて魅力的。
規模もこじんまりとしていてのんびり散策するのにはもってこいだ。
教会でお祈りをしてみたり、岩場に降りられるところでは、海水浴&シュノーケリング。
ウニだらけの足元に気をつけながら泳げば、あたりにはたくさんの魚の姿が。
青く銀色に光り輝くシャープな形をした魚たちは、カラフルな南国の熱帯魚とは違って、なんだか日本的。
夕方には町を一望できる波止場に座って夕日に照らされた旧市街をぼんやり眺めた。
好きです、コールチュラ島。
暗くなってきたところで再びバスターミナルへ戻って、スプリット行きの夜行バスに乗り込んだ。
夜中の1時半にスプリットの小さなバスターミナルに到着。
予想よりもかなり早い時間に着いてしまったので、小さなバスターミナルの床に毛布をひいて眠る。
夜中に酔っ払いのおっさん2人が僕らに絡んできた。
周りには僕らだけ。
うざいし怖い・・・。
あんまり眠れずに夜が明けた。
明るくなってすぐ列車の駅に移動して、今日の夜行列車のチケットを予約して、旧市街へ向かった。
高級ブティックなんかが立ち並んでいるちょっとおしゃれな雰囲気。
一番高い時計台に登ろうということになって入場料を見に行くと手持ちのクーナでは一人しか登れない。
今日クロアチアを発つので追加の両替ができない。
「う〜〜ん」と悩みながらも登りたそうな僕を見て、ユッキーが「行っておいで」と言ってくれた。
感謝をかみしめがら、時計台から眺めた景色は素敵な風景でした。
ありがとう、ゆっきー!
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208日目 , 6th August 2009 Venice , Italy
クロアチアのスプリットからキングカズが昔プレーしていたフットボールクラブがある首都ザグレブへ。
そこから更に国際列車に乗り替えて、スロべニアを経由して翌朝にはイタリアの水の都、ベネチアに到着した。
2時間かけてなんとか安めの宿を見つけて、一日休養。
2日連続の夜行は体になかなかこたえます。
毎日、旅で観光して遊んでるのになんで休養するん?って思う人もいるかと思いますが、僕らにとっては、この休養、かなり大事なんです。
休養は心と体のゆとり。
矛盾しているようですが、遊んでいると体力的に結構疲れるんです。
それに休みを取らないと、せっかくの素晴らしい景色や人との出会いに興味が薄らいだり、関心を持てなくなってしまうんです。
このゆとりを定期的に取っておかないと、旅がつまらなくなったり、単に場所を通過するだけの旅になってしまったりするので注意が必要だと僕らは思っています。
朝、元気も回復したので朝ご飯を食べて、町を散策した。
ここは、水の都として有名なように、陸の路地と細い水路が重なりあった唯一無二の水上都市。
路地を歩いていると思わぬところに水路が突然現れたり、水路沿いの道を歩いていると思ったら、急に広場に出てきたりと、散歩がかなり楽しい。
地図を買ったけど、複雑に水路と陸路、二つの道が入り組んでいて迷子状態にすぐに陥る。
それもまたをかし。
前に来た時はゴンドラにも乗ったんだけど、水路からしか入れないホテルや店なんかもあって、ゲームのドラクエをしているようなワクワクがたくさんあった。
今回は、路地を迷いながらひたすら進んで一番大きな広場へ向かった。
そこでは、ピアノの生演奏をしていて段に座ってサンドイッチをほうばりながら、美しい音色に聞き入っていた。
そして突然、ベネチアと言えば、ベネチアングラスやんな?とユッキー。
広場まで歩いている途中、世界的にも名高いベネチアングラスが欲しくてずっと気になっていたらしい。
いつもは僕がケチなのでほとんど何も買っていないので、たまにはいいかな〜と思って買うことに。
帰りしなは土産物屋を何件か物色し、これだ!と思うハート型のペンダントを9ユーロで購入。
いつもはほとんど何もおみやげを買わない、いや買えない僕ら。
たまには旅の思い出に買うのもいいな〜と思ったベネチア観光でした。
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