line

top に戻る  >   diary top に戻る  >   America 3

continents

  1. Japan
  2. Australia 1
  3. Australia 2
  4. Africa 1
  5. Africa 2
  6. Europe 1
  7. Europe 2
  8. Europe 3
  9. America 1
  10. America 2
  11. America 3
  12. after travel

diary in America 3

  1. 旅を終えて・・
  2. 旅の話を
  3. 旅の話を #2
  4. あれから3年

413日目 , 27th February 2010  Nara , Japan

旅を終えて・・

いつかこんなことを書く日がくるんだろうな〜とぼんやり思いながら旅をしてきた。



アルゼンチンのブエノスアイレスを出発してから60時間、オーストラリアのシドニー、ケアンズ、東京を経由して奈良に帰って来た。

1年と2ヶ月、最初の予定は2年だったからだいぶ短くなったけど、この旅には満足・納得している。

アジアはまわれなかったけど、また次の機会がいつか訪れるだろうし、ゆっきーのホームシックは極限のところまできてたし、ぼくもちょっと疲れてきてたし。



旅が終わったんだけど、終わったという感じはしない。

人生が旅のようなものだからだろうか?

これからもずっとひと続きの人生を歩んでいくからだろうか?

今は旅という過去のコトより、先につながる未来のコトを考えている。

これからの住むところ、車(奈良は車社会だからね)、仕事、子供のこと・・・



この旅で得た物はすごく大きかったと思う。

たくさんの友達ができたし、たくさんの国のこと、その国に住んでる人のことを知れた。

そうするための自分たちの旅のスタイル。それは、できるだけ地元の人と同じように暮らし旅すること。

安食堂で地元の人が注文しているものを指差して注文し、荷物をいっぱい抱えた人で混雑しているバスに乗り、行き交う喧噪の市場で買い物をし、カタコトでその国の言葉でしゃべること・・・

そうすることでその場所での人の暮らしぶりを知ることができる。

観光するだけじゃなくそれが旅におもしろさ、深みみたいなのを与える気がする。



今回の旅では今までの旅で考えなかったことを考えた。

その最も大きいことは妻のゆきのこと。

1人旅では1人だから考えが自分に向かって、2人旅では夫婦のことに考えが向かうみたい。

ゆきは僕みたいに旅が大好きじゃなくて普通の女の子なんだってこととか、ゆきが僕に何を求めているかとか・・・

そして旅に出てからはいっぱいケンカをした。

僕らは旅に出るまで大きなケンカをしたことがなかったのに。

エジプトの遺跡で、イギリスの大英博物館の前で、数えだしたらきりがない・・・

大きなケンカでは、日本に帰る帰らないの話に留まらずに、別れる別れないっていう話にまで及んだことがあったりもした。

旅に出て、今までちゃんとゆきのコトを、心の奥まで分かってなかったんだなと思った。

もちろん今も完全には分かってないだろうけど、前よりは理解できたと思う。



「長い旅」は僕にとって近い将来の夢だった。

世界一周と銘打って旅してたけど、長い旅なら何でもよかった。

「長い」がどれくらいの長さを指しているのかはそのときは分からなかったけど、それは1年2ヶ月だったんだと旅を終えた今は分かる。

その近い将来の夢が叶った今、僕の頭の中にはさらにたくさんの夢ができた。

夢が夢を生む。初めての体験。

これからどうなるのか分からないけど、今回の旅はこれからの生き方に絶対にプラスに働くと思う。

っていうかもう働いている。

どう働くかはこれからの僕を見てのおたのしみ。

これからもこのサイトで大きな変化、その前のささいな気付きをお知らせしようと思っています。



帰ってきてからお帰りメールをもらったりして、僕らは2人だけで旅をしてきたんじゃなくて、改めてたくさんの人に支えられて旅をしてきたんだな〜と実感しました。

このサイト drops を通じて応援してくれた人、友達、そして家族には本当に感謝しています。

今まで僕らに関わってくれた人、そしてあなたに・・・ありがとう



P.S. dropsはこれからも続いていきます。2ヶ月遅れのdiary、photograph、エジプトどまりのarchi now 、旅先では自分で思うように料理を作れず中途半端なものを発表したくないというゆきの意図で更新を止めていたyummy もちょこちょこ更新していくのでお楽しみに!


We have finished traveling . It was long 410 days , 14 months . We traveled 28 countries . We learned many things from many people in the whole world . Thank you very very much for you .


9th July 2010  Nara , Japan

旅の話を

日本に帰ってきてはや3ヶ月。

すっかり日本の生活に戻り、旅をしていたことなんて遠い遠い昔のことのように思える今日この頃です。



今回、縁あって山菜の会という楽しいコトを企画している会に呼んで頂いて話をする機会に恵まれました。

場所は奈良のあじさい寺として有名な矢田寺の近くのふるさと工房というカフェです。

ふるさと工房からの眺め

ここには初めて行ったんですが、ベランダのテラス席から奈良盆地が一望できて、かなり気持ちのいいところです。

ゆきの両親やご近所さんなど10人くらいで小さなテーブルを囲んで、友達に話すようなアットホームな雰囲気で話すことができました。

お話会

しゃべりべた+声が小さい僕のつたない話を真剣に聞いていただきました。

この一回だけで旅程のすべてを話すつもりだったんですが、話出すとついついその頃のことを鮮烈に思い出して、いろんなところに話が飛び火してしまいました。

(それでもかなり短く抑えたつもりだったんですが・・・)

改めて密度の濃い時間を過ごせたんだな〜と旅が懐かしくなりました。

結局話せたのは、旅の始まりのオーストラリアでのワーホリ、そこからワールドカップのあった南アフリカ、動植物の固有種が数多くいるマダガスカル、ケニアのサファリ、エジプト、モロッコの6カ国。

その国で僕らが感じたこと、出会った人、文化、生活なんかを僕らなりの視点から話してみました。



その後はみんなでバーベキュー。

BBQ

初めて会った人がほとんどで、僕らのずっと先輩なんですが話が合って、なんだか前から知ってたような錯覚に落ち入りました。

旅でも感じたけど、やっぱり会話で大事なことはその人が話す言葉じゃなくて、人柄やねんな〜。

その人が言ってる言葉なんて分からなくても、相手の目を見て「この人が話していることを知りたい、分かりたい!」とか「作ってくれたご飯めっちゃおいしかったでって伝えたい!」って思って話したら、絶対伝わる。

同じ人間やから、不思議と分かるものなんやな〜。

帰ってきてからもこの旅を通じて、今日のような素敵な出会いがあったことに感謝。


We spent 3 months after traveling . And this time we had a chance to talk about our travel . That was nice .


21st August 2010  Nara , Japan

旅の話を  #2

前回「山菜の会」で旅の話をしてから1カ月弱。

その第二弾「世界一周ドロップスの旅 ―ヨーロッパ編」を開催しました。

場所は前回と同じ「ふるさと工房」のBBQテラス。

オーナーの方が掛け軸を作ってくださっていました。

ありがたいです。

旅の話



標高がちょっと高いのと、屋外なので風が通って気持ちいい。

前回はどういう感じで話すのかも分からず、準備・しゃべり共だめだめだったので、今回は事前にスライドショー・資料に時間をかけて、楽しんで話を聞いてもらえるように考えて構成。

旅の話2

休憩をはさんで、2時間強のトーク&スライドショーを行いました。

10人ちょっとの小さな会なので途中で気軽に質問してもらえて、アットホームな雰囲気でいい感じでした。

途中、スペイン通の合気道の先生が乱入してきて、話をするはずの僕らが、逆にスペインの面白い話をきかせてもらったりとうれしいハプニングもあり、楽しい時間を過ごせました。



そのあとは、ゆっきーの手料理「夏野菜の焼きびたし」や、手作りの焼き豚、味噌串カツを囲んで昼食パーティー。

雑談しながらお褒めの言葉も頂き、ふっと肩の荷が下りたような気分になった。

人と自分の感じたことや思ったことを共有するってすごく素敵なことだな〜と思った。

共有できたことから、いろいろ話が発展していく感じがすごく楽しい。

このイベントやらしてもらえてよかったな〜。

焼きびたしを食べながら、しみじみそんなことを感じた一日でした。



翌日、このイベントが奈良新聞に掲載されました。

写真をクリックすると拡大できます

新聞



P.S.協力してくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました。次回、北中米編もよろしくお願いします!


We spent 3 months after traveling . And this time we had a chance to talk about our travel . That was nice .


27th February 2013  Nara , Japan

あれから3年



早いもので1年2ヶ月の世界一周の旅を終えて3年が経ちました。

みなさんいかがお過ごしでしょう?

随分と更新もせずにほったらかしていました。

シェフショウエンからの旅立ち



僕ら夫婦はこの3年で大きく変わりました。

僕は去年の11月で三十路に突入。

たまにやるフットサルではけちょんけちょんに若い大学卒業したてのやつに抜かれます。短い距離も走れません。(泣)

といった悲しい変化が多々あるんですけど、いい変化もあります。



一つは完全に日本社会に適合した生活を送っています。

これはいいのか悪いのか分かりませんが、日本で定住するにはある程度必須なのでいいことに分類しときます。



毎日朝7時に起き、ゆきがつくってくれた朝ごはんのトーストと紅茶を飲む(ゆきはコーヒーで)。

我が家の愛犬ミニチュアダックスフンドのnicoにごはんをあげて、家を出る。

帰国してからすぐに犬を飼いだしました。

ユッキーが僕をもう二度と旅に行かさないようにとの戦略で飼ったのですが、まんまと大ハマリで、今では毎日いっしょに寝てます(笑)

最寄駅からいつもの電車に揺られて会社に着くと、パソコンのスイッチを入れて、夜7時頃までカチャカチャカチャカチャ・・・

家に帰ると、ごはんを食べてお風呂に入ってすやすやスヤスヤ・・・

休日は、近くのショッピングモールに買い物に行ったり、借りてきたDVD見たり。

あっそういえば帰ってきてから、釣りを始めてのめり込んでます。

週1くらいでバスフィッシングをしていて明け方に行って、朝8時ごろに帰ってくるというおじいちゃんみたいに早起きしてます。



とまあこんな一週間を繰り返してます。

今は旅に行きたい欲は釣りに行きたい欲に変わってて、一週間釣りに行ってないと釣りに行きたくて仕方なくなります。

まあ飽き性なんでころころ興味が変わります。

写真もほとんど撮ってません(笑)

普通の生活ですが、仕事も忙しくなかなか刺激もあるので、それなりに楽しんでやってます。



仕事について。

旅から帰ってきてから就職するのはどうするか?

僕の場合はこうです。



旅が終わりに近づいてきた。

お金も使い果たしてしまっただけじゃなく、親にも南極ツアー二人分借金したから、働かないと。

チリの安宿のベッドで寝っ転がって、求人サイトをみるもしっくりくる会社がない・・・

う〜んどうしよう?と思ったときに、ふっと旅前に働いていた会社が脳裏をよぎる。

前の会社の先輩にメールを送り、状況確認。

ふむふむなんかいけそう。

前の会社の社長にメールを送ると、

「松本くんの席を空けて待ってました。」というありがたいお言葉を頂く。(喜)

そして帰国後一週間で何事もなかったかのようにさらっと社会復帰を遂げました。

バックパックって何?登山すんの?ってな顔でスーツ着て電車に乗ってやりました。

それから3年、そんなありがたい会社に貢献しようと、仕事・勉強に励み、昨年一級建築士に合格しまして、更に飛躍していこうと思っておるところであります。



もう一つは(というかこれがメインなんですが)息子ができました!

祝!あっぱれ!!

悲願の子供を授かりました!!!

お昼寝



もう1歳ちょっとなんですが、これがマジでかわいい!かわいすぎるよ!

ちょこちょこ風邪をひいたりしてるんですが、大きな病気やケガもなくすくすく元気に育っております。

みんなありがとう!(謎)

この子のおかげで生活が全て変わりました。

何をするにも完全にはると(はるとという名前です)ペースです。

はるとに振り回されててんてこまいです(笑)

けど、その大変さに見合う、いや余裕でそれを超える喜びに満ち充ちあふれております。

「ママ〜」と初めて言えたときの喜びときたら(ゆっきーグスン。。)

まだ「パパ」とは言えてませんが、っぽい「ふぁふぁ」みたいな言葉を発しており、あと一息っす。

がんばれ、はると!!

子供が欲しい、っていうのは結婚してからのゆきのそして僕の夢でもあったので、感謝感激であります。

結婚5年目にしてなんとかできてほんとよかった。

不妊治療もやりかけてたのでほんとにほんとによかったっす〜。



家でかけるテレビもNHKの子供向け番組なので、口調が若干、番組に出てくるキャラ、イスの町のコッシーに似てきてます。

(親ならみんな分かるよね?)



というわけで旅後は子供と犬に囲まれて家族3人と1匹で仲良く暮らしています。

今になって思うのは、やっぱり旅がなければ今の家族のカタチはできてなかったと思います。

具体的に旅がどういかされてるかは分からないけど、あいまいにしっとりとやんわりそれでいてふわっといかされてるような気がします。(笑)

なんのこっちゃ分かりませんが、心の奥のほうに、旅で経験したこと、すばらしい絶景・何気ない町の風景・出会った人とのふとした会話・時間をかけてゆっくり考えたこととかが、 粉雪みたいに旅に行く前の26年間、日本で経験してきたことにうっすら降り積もってる感じです。

ミルフィーユみたいに何層にも重なった中に一枚刺激的な層が入って、他の層もいきてきてます。

さらにややこしくなった気がしますが、要はいい感じにいかされてると思います。



ほんとに旅に出れてよかった。



旅を楽しんで、無事に帰ってこれてよかった。



ゆき、一緒についてきてくれてありがとう。



nico、うちに来てくれてありがとう。お前はうちに来て幸せかい?



はると、生まれてくれてありがとう

家族


sitemap         © 2008 - 2009 drops all rights reserved