広大なアフリカの大地とともに太古から生活を営んできた赤の戦士、マサイ族の世界は僕らの世界とは全く異なる価値観が存在していた。
村は半径30mほどの大きさで、中央に家畜を囲む半径15mくらいの木の枝を集めた塀がある。 その塀を取り囲むようにして泥でできた平屋の正方形の家が6軒、等間隔で配置されている。 家には、明かり取り程度の小さな窓しかない。 これらの配置は生活をする上で家畜が最も大切であることを示していて、窓がないのは近くに生息しているライオンに襲われないため。 マサイ族はサファリをする公園にも住んでおり常に動物に襲われる可能性がある。 動物は赤いものを嫌うのでマサイが赤い衣服を着ているのは動物を遠ざけるためである。 また、彼らは5ヶ月かけて建てた家に8年しか住まない。 これは昆虫などが家を食べて劣化するからで、 家を建てるのは女の仕事、織物をつくるのが男の仕事と決まっていてる。 力仕事と繊細な仕事、僕のイメージとは逆だった。 |
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彼らの村は、すべて親戚で構成されている。 牛乳に牛の血を入れて飲む。 蛇足だけど、僕が高校生のときの地理の先生がこれを飲んで肝炎になってあとに2,30年で自分は死ぬって言っていた。 特に興味深いのは結婚するときの話で、マサイ族の男は、嫁を牛10頭で買う。(彼らはこう表現していた) つまり、その嫁にしたい女の家に牛をあげて女と交換する。 このとき、マサイ族と言えば有名なマサイジャンプがあるが、他の男より高いジャンプができたら嫁の値段が牛10頭が6頭に割引される。 |
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彼らの生活、特に結婚についてはめっちゃ興味深かった。
僕らから見たら非常識でいいのか悪いのかわからないけど、彼らにとってみれば、ずーっと昔からやってきた伝統的で当然のこと。
世界は広い。